東京校の講義レポート

平成26年(2014)【11月1日(土)】 映像学「人を惹きつける動画の撮り方」/岩尾勝先生(映像ディレクター)

2014/11/01
●映画学『長州ファイブ』
素直な感想として「長州ファイブを正面から取り上げた最近の映画が
存在していたのか…」という軽い驚きを感じた。
主人公に据えられたのも、伊藤博文や井上馨に比べて取り上げられることの少ない
山尾庸三である。
この人物に関して知るには、歴史の勉強という面において、とてもよい機会だったと思う。
山尾は寡黙な人物として描かれ、聾唖の女性との出会いのエピソードも語られるが、
山尾の魅力は俳優の松田龍平個人の醸し出すものによるところが大きいようにも感じた。

また、作中で長州ファイブが薩摩からの留学生一行と遭遇する場面も描かれる。
出発時期、長州と薩摩の藩論、滞在期間、そして密航者と藩公認留学生という
立場の違いなど、いくつもの相違点が重なってくる。
そうして2つの日本人集団が諍いを起こすところに、興味をそそられた。
彼らそれぞれが、何のために英国へ来ているのか、藩あるいは日本そのものが
危機に立たされている状況で何をすべきなのか、思い悩む様子が表現されている。
ここで、彼らは藩よりも大きな「日本」という存在のために学び、
闘うことをはっきり意識するようになっていくのである。
国民意識の覚醒という近代の重要なテーマを、異国の地で表現するのはとても分かりやすいと感じた。

今元局長によると、歴史の映画は、色々なことを詰め込み過ぎて
教科書的になってしまっているきらいがあるという。
「歴史の勉強」ではなく、エンターテインメントとして「続きが気になる!」と
観客に言わせるためには、テーマを絞って余計なものを徹底的にそぎ落とさねばならない。
伝えたいことを伝えきること、そして観客を惹きつけ楽しませることの2つを、
同時に満たさなければならないところに、映画を含めた芸術作品の難しさが
あるということを少し理解できた。
そういった視点から映画を観ると、さらに面白い発見があるに違いない。

●岩尾勝先生の講義「人を惹きつける動画の撮り方」
映像ディレクターである岩尾さんは、LUSHやPeach JohnなどのCMを手掛ける超一流の人物である。
しかしながら、そういう大物然としたところは全く見せず、
気さくで自然体な雰囲気で私たちに接して下さったのが嬉しかった。

スマホやタブレットの普及により、写真や動画を気軽に撮れるようになった今、
何でもかんでも撮ろうとする向きもある。
そうやってとにかく撮ってみる姿勢も大切だが、同時に「良いもの」に触れ、
まず自分の目で観て体で感じること、インプットすることも忘れてはならないという。
岩尾さんが手がけた作品や、OK GOのMVなどを見ていると、色々なアイデアが
存在することを知り、ワクワクできる。
そのワクワクした体験から、自分でも同じ感覚を共有できるものを作っていくことが
必要なのではないか、と感じた。
私個人に関わるところでは、駄作が出来てしまうことを怖がらずに
どんどん動画を撮ってみるとよい、ということであった。
ここでもやはり、インプットとアウトプットのバランスをとっていくことが大切なのだ、と再確認できた。

また、岩尾さんがたびたび口にされていたのが、「ピース」でありたいという言葉である。
例えば、ピースな人と仕事をしたい、ということだ。
その真意を正確に理解できたわけではないが、根本的な部分で自分が
楽しんでできる仕事を、同様に仕事を楽しんでいる人とともにやりたい、
ということではないだろうか。
実際の作品を見ても、厳しいスケジュールでもきっと楽しみながら
作り上げていったんだろう、と感じられた。
芸術的な仕事をしようということではないが、岩尾さんのように自分の感性を磨いて、
心から仕事を楽しめる生き方をしていきたい。

From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●「生きたる機械」
山尾庸三の言ったセリフである。
国禁を犯して、エゲレスへ向かう5人の若者の有志を心の底から尊敬した。

私は、この映画を観て、国の為に何かしなければと思い、
奮いたった若者が羨ましいと素直に感じた。

そして、自分はどんなふうに日本へ恩を返せば良いのだろう。
私には、まだ早いような気がする。
もっと自分を、人を、世界を知らないといけないと思う。

さらに、彼らがこのようなことも言っていた。。
「なぜ、生きるのかより、生きる為にどうすればよいかを考えることが
必要である」と。

私もその言葉に共感をした。確かに、現代では、生きる為に何をするのかが
最も必要なことと思える。

それを理解したうえで、自分の目標を達成するための方法を
自分の手で見つけていきたいと思えるようになった。

●映像学
・世界観を壊したくない
この言葉は、岩尾先生が仰っていたものである。
どういうことなのかというと、岩尾先生は映像をつくる時
クライアントの要望に応えながらも、あまりいじることなどはしないという。

岩尾先生の経験とセンスなのだと思う。凡人の私には到底理解できないことである。
しかし、そのような感性は必要なのでないかと思う。

ならば、今回、教えて頂いた、「Snap Movie」という動画撮影アプリを使って、
動画を撮るという行為をまずは、やってみることから始めていく。

From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●映画學 『長州ファイブ』
幕末の時代に5人の長州藩の有志達が新しい学問や技術を学ぶために
イギリス留学するという内容の映画です。

その5人の長州藩の有志達というのは井上馨、伊藤博文、遠藤謹助、
井上勝、山尾庸三の5人の事で、いずれも後の明治の時代に活躍した人物達でした。

彼らは村田兵蔵の『技術を学べば現実を変えられる』という助言を受けて、
当時、海外密航は幕府から処刑される程の重罪にも関わらず、命がけで
日本を変えるためにイギリス留学をしました。

そのため、藩からまともな援助が受けられず、自分達で資金を集め、
更に断髪して武士であることも辞める程の命がけの覚悟で海外密航をしたのでした。

この映画で特に印象に残った場面は留学先のイギリスで出会った
薩摩藩の留学生との出会いでした。
彼らは藩の庇護を受けてイギリスに留学したのに対し、
長州藩の有志達は藩からまともな援助を受けずに留学しました。

薩摩藩の留学生は藩のためだけを想い留学したのに対し、
長州藩の有志達は藩だけではなく、国のため日本のためを想う意識の違いが
この場面に表れていると感じました。

これは今の学生である私達にも言えることで、今の学生達のほとんどが
薩摩藩のような意識なのに対し、長州藩の有志達のような意識を持つ学生は少ないのが現状です。

そのため、松陰先生の志を受け継ぐ私達、ベン大生がこの『長州ファイブ』のような
意識を持つためにもっと精進していかなければならないと感じました。

●人をPEACEにする動画
岩尾先生はフリーランスの映像ディレクターで主にPVやショートフィルム、
テレビCMなどを手がけている方です。

映像ディレクターには2種類のタイプの人がいて、映像に興味がなくて
仕事に就いた人と昔から映像が好きで仕事に就いた人の2種類のタイプがいる。

岩尾さんは後者のタイプで、映像ディレクターになった方です。

その事が講義中の映像の説明を楽しそうにご説明されている事から
映像が好きであるのだという事が伺えました。

また、岩尾さんに『映像を撮る上で観る人のどのような点を意識して
作っているのですか』という私の質問に対して、岩尾さんは
『1つ1つのコマにそれぞれ意味づけをしている』というお答えを頂いた。

今まで映像ディレクターの方々は自分の感性で映像を作っている人が
ほとんどだと思っていましたが、岩尾さんのように1つ1つのコマに
それぞれ意味づけをする方法もあるのだと知りました。

そして、岩尾さんは『人をPEACEにする、笑顔にさせる動画を作ることを
意識している』と仰っていました。

そのためには『日頃から色々な良い物を目で見たり、写真に撮ったり
する事が必要』だというアドバイスをして頂いた。

私も少しでも、良い写真や動画を撮るために、もっと日頃から色々な良い物を見たり
撮ったりする事から始めていきます。

From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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