東京校の講義レポート

平成26年(2014)【9月10日(水)】 歴史現地学/四谷怪談ゆかりの地めぐり、消防博物館

2014/09/10
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●1日の流れ
9:00 四谷怪談
 ・於岩稲荷田宮神社
 ・於岩稲荷陽運寺
9:40 消防博物館
11:00 西巣鴨に移動
12:00 昼休憩(大正大学)
12:45 四谷怪談の復習
 新聞ディスカッション
 1面「耕作放棄地の課税強化」
 ・今後の農地改革はどのように変わっていくのか?
 ・輸出できる環境を整える狙いは何か?  
 1面「もたつく、景気回復」
 ・他に増産投資は何があるか?
 ・外国人観光客に売れるものとは何か?
14:00 妙行寺
・於岩さんのお墓
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●於岩稲荷田宮神社、於岩稲荷陽運寺、妙行寺
「東海道四谷怪談」という有名な怪談で、非業の死を遂げ幽霊となって現れる
女性「岩」の、実在のモデルである田宮岩が建てたという神社。
この神社の入り口には有名な歌舞伎役者や劇団の名前が刻まれている。
四谷怪談を演じるときには、仕掛けなどが多く事故の危険を伴うため、
安全祈願するのがしきたりだという。
また、於岩稲荷神社と道を挟んで反対側には、「お岩さまゆかりの井戸」のある
陽運寺がある。
こちらは昭和初期に建てられた新しいお寺で、お寺にしては珍しくかわいらしい飾りが
施されてあった。
於岩さんのお墓は、少し離れて西巣鴨の妙行寺という所にある。ここには討ち入りで
有名な赤穂浪士の主人、浅野長矩の奥方の供養塔もある。

四谷怪談は刃傷沙汰で多くの人が死に、於岩さんは毒を盛られるなど、
恐ろしい話だが、実在のお岩さんは、かなり異なる人物であったようだ。
そもそも、於岩さんが亡くなった17世紀前半から、戯曲の四谷怪談が完成するまで
200年ほどの年代の開きがある。
そして、作者の鶴屋南北は地域で有名だったお岩さんの名前を借りただけ、ということである。
創作と実話の間に大きなギャップがあるというのは、それを知る面白みを高めている
ように思う(於岩さんにはかわいそうな話だが)。
江戸時代の庶民がどんな話を好んだのかもわかる。そして、話の元を辿っていくと、
嫁入りした家を再興し、地域で慕われていた人物が浮かび上がってくるのである。
また一つ、日本文化の奥深いところに触れられたように感じた。

●消防博物館
小さいころ、消防車はロマンであった。
そういうことを思い出させてくれる博物館が、四谷にある。
ここでは江戸時代の火消しから、明治以降の近代的消防、そして現代の最先端の
消防までを知ることが出来る。
特に明治時代の馬で引く蒸気ポンプ車、昭和の一時期に登場した消防バイクなど、
近代化の中で消防においても様々な技術の進歩が起きていたことが分かる。
こういうものを見てワクワクしてしまうのは、やはりロマンなんだなと再認識したのであった。
他にも、消防ヘリが屋外展示されていて乗り込むことが出来るなど、心ときめくものが多数あった。
感動と歴史の勉強をうまく両立している施設だと思った。

From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●四谷怪談
・実在していた於岩さん
今回、この説明を聴くまで「於岩さん」という人物は架空の人物であると思っていた。
しかし、実は存在していたという。さらに、よくよく聴くと、名前を借りただけで
あると趙さんから説明をして頂いた。そして、とても家庭的なお人であることも教えて頂いた。
私よりも台湾生の方が詳しいという事を恥ずかしく感じた。
日本人である、私がもっと詳しくならなければいけないと強く感じました。

●消防博物館
・消防署のルーツは江戸時代
江戸時代は、多くの火事が発生したと言います。皆さんが、ご存知の「明暦の大火」である。
それは、契機の火災による被害の拡大を防ぐために、幕府直属の常設消防隊として
定火消という消防組織を創ったといわれている。その様なことも學べる消防博物館は
とても良い學びの場所だと感じた。
今度は、違った博物館に行ってみたい。

・大人も楽しめる博物館
「とても楽しかった」の一言でした。展示品や乗り物が多数置いてあり、
クイズなどを通して消防の歴史を楽しみながら學べる。
特に、消防隊の服装を着れることは、本当に貴重な体験であった。

From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●日本人が知らないお岩さんの裏話
四谷怪談で有名なお岩さんだが、そもそもお岩さんは実在した人物でした。
話のモデルとなった人物は、田宮岩という名前の江戸時代の女性。

家庭をとても大事にした貞淑な女性であり、実家の田宮家の家計を助け、
没落していた田宮家を復興した女性であったと言われています。

そして、お岩さんがいつも家の庭にある社を熱心に信仰していた話が
江戸の評判となり、その社が『お岩稲荷』と呼ばれるようになり、
崇敬者が集まるようになりました。
そこから、お岩さんが信仰され、「於岩稲荷田宮神社」や「於岩稲荷陽運寺」が
建てられました。

そして、四谷怪談のお岩さんは、
作者である鶴屋南北が田宮岩さんの名前を借りて作ったお話。

今まで、四谷怪談のお岩さんはただの創作した怪談話だと思っていましたが、
実は実在した女性であり、
そして、人々から信仰されるほどの立派な女性だとは
知りませんでした。

日本人なら誰もが知っているお岩さんの話ですが、
日本人でも知らない物語の裏話があるのだということが分かった。

●消防博物館
同じく四谷三丁目にある消防博物館へ見学に行きました。
中には消防車や消防ヘリなどの等身大模型が展示されていて、小さな子供達が
喜びそうだと思いました。

しかし、中は等身大模型だけが展示されているのではなく、消防の歴史を深く
知ることが出来る資料も展示されていました。

今の消防のような組織的な消防は江戸時代の火消しから始まり、そして、明治から
昭和にかけて近代化の流れで消防の機能は充実していきました。
消防は時代の風俗に左右されて、移り変わっていったというのが消防博物館を
見学して実感することが出来ました。

From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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