東京校の講義レポート

平成25年(2013)【12月22日(日)】  現地歴史学/後藤敬一先生(滋賀ダイハツ社長)、 レイクスターズバスケ観戦

2013/12/22
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●1日の流れ
9:00 京都駅集合
9:15 山近社長と合流
 ・石田梅岩の出生地、亀岡へ
10:00 京都市亀岡駅到着、生家に移動
10:30 石田梅岩のご子孫、石田二郎さんによる講義
 ・石田梅岩について
 ・経営について
 ・私たちに向けて
 ・質疑応答
11:15 石田梅岩お墓、参拝・記念撮影
11:30 移動
12:00 道の駅で昼食、アウトプット
13:00 亀岡からバスケットボール会場に移動
 ・山近社長と別れる
14:00 滋賀のバスケットボール会場に到着
 ・滋賀ダイハツ株式会社の後藤敬一社長に挨拶
14:30 バスケットボール試合観戦
 ・滋賀レイクスターズの応援
16:30 試合終了
17:15 後藤敬一社長と懇親会
 ・ご自身の人生について
 ・バスケットボールについて
 ・経営について
19:30 終了、解散
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●石田梅岩
石田梅岩という人物について初めて耳にしたので
朝からさっそく調べる。
石田梅岩は京都亀岡出身の江戸時代の思想家であり、
45歳で塾を開き、石門心学を説いた人物である。

その石田梅岩の出身地である京都・亀岡に行く。

亀岡駅に着くと、改札を出たところに石田梅岩の像が堂々とあった。
観光案内所に行くと、石田梅岩の子孫にあたる方がいるとのことで
ご連絡を取っていただき、その方のご自宅にお伺いさせていただけることになった。

亀岡では有名な人物なのだと感じたが
この後の移動のタクシーで運転手の方に聴くと
名前は知ってはいてもよくは知らないというのが
実際のところだということがよくわかった。

石田さんのお宅に到着すると
部屋に通していただき、お話を聴かせていただけることになった。

石田梅岩、石門心学は現在でも経営者などいろいろな方が学び
少ないながらも太い方が来ると石田さんはおっしゃっていた。

ただ中にはその教えの都合の良いところだけを利用し
利益を得るところをよしとする根拠としたり
そういった点では石田さんも憤りを感じるところもあるようだった。

しかし石門心学の教え自体はとても価値があるものだということは
今でも変わりはなく、
もったいないという考えや、実践を重視するという教えは
他の後、世に影響を与えた偉人の教えや
ベン大で来ていただいた講師の方々と共通するところも多くあった。

ただ道徳的なだけでなく商業的な教えを含み
現代でも影響を与えている石田梅岩と石門心学の教え、
今回をきっかけとして学んでいく。

●滋賀レイクスターズ試合観戦
滋賀ダイハツ後藤敬一社長のご招待で
バスケットボールチーム、滋賀レイクスターズの試合を
観戦させていただいた。

初めての生のバスケットボール観戦、
レイクスターズのホームゲームということもあり
チームカラーの青でほとんどが埋められた観客席、
満員の会場の熱気にはすごいものを感じた。

試合が始まる前からスポンサーである後藤社長のご挨拶があり
滋賀ダイハツさんと後藤社長のすごさを感じるが
さらに驚いたのは、この後の試合直前の挨拶のフリースローの際に
後藤社長がサンタクロースの格好で現れ
担いでいた袋からバスケットボールを取り出し
フリースローを行ったことだ。
後の懇親会で後藤社長からお話を聴くことになるが
すべては見る人を楽しませるために行っているとのことだった。

さらにチアリーダーによるダンスによって盛り上げられる中で
試合が始まった。

ホームゲームなため掛け声の多くがレイクスターズへの声援で
会場の一体感もあり、初めて観戦した人でも
声援をそろえやすいようになっており
初観戦の自分たちでも盛り上がって見ることができた。

今回はクリスマスということもあり
休憩中にはこどもも混ざってのX'masパフォーマンスがあり
通常のチアリーディングも含めて
ハーフタイムのような試合の合間の時間でも
見る人が楽しめるようなエンターテイメント性の高さを感じた。

試合はレイクスターズの負けという悔しい結果に終わったが
初めて見るチームに、気づけば強い思い入れを持っていることを感じた。

それは観客を退屈させない工夫と
初めての観客も参加できるような工夫の結果であり、
ただ楽しいだけの試合観戦でなく
どのようにしてファンを作っていくのかという勉強にもなった。

●後藤社長を囲んでの懇親会
試合後のお忙しいときにも限らず
ベン大生に時間を作っていただき
たくさんのお話を聴かせていただくことができた。

バスケットボールを昔からやっている方なのかと思っていたが
意外にそうではなく、バスケットボールとの関わりは
娘さんがバスケットボールをしていることが始まりとのことだった。

もともと滋賀県にはスポーツチームがなく、
その中でバスケットチームができるとの話が上がる中で
これは盛り上げていかなくてはいけないとのことで
後藤社長も応援していく形になったそうだ。
県を代表する企業として、会社の業績だけでなく
いかに地元に貢献し盛り上げていくか、
そういった気持ちがなくてはできないことである。

サンタクロースの格好をしてのフリースローについてのお話を尋ねると
見ている人をどのようにして楽しませるかという発想であり、
それは後藤社長にとってはもともと持っている考えのようである。
滋賀ダイハツ以前には楽器メーカーで働いていたこともあり
バンド活動などもし、そういった中で人を楽しませることが
自然と身についていったそうだ。
その考えが今の滋賀ダイハツのCSにもつながっているのだ。

店舗をカフェにしたり、車を店舗の外にしか展示しなかったりと
CSを上げるために様々な取り組みを滋賀ダイハツさんは行っているが
滋賀ダイハツさんのすごいところはCSと同時にESも高めているということだ。
CSを高めればESが下がるといわれる中でどうしているかというと
社員の努力や成果が社長にも届き、それが評価される仕組みができているため
社員にとって報われるというのは大きなところに感じた。
クレームなどは上司にも挙げられるのは普通だと思うが
社員の取り組みがボイスメールで社長にまで届くのは
社員にとって大きな励みになり頑張る原動力になる。
とても大きな取り組みだと感じた。

また近江商人についてもお話をしていただき
その正直さを学ぶことができた。
近江商人についての映画である「天秤の詩」についても
紹介していただいたので、まずこの映画を見ることで
近江商人について、ビジネスについて学ぶ。

From:大森俊通@東京校5期生(東京都出身・琉球大学卒)
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●石田梅岩
滋賀研修一日の最初は、松下幸之助さんも心の師と仰ぐという、石田梅岩先生について学んだ。
山近理事長が案内してくださり、梅岩先生の故郷に向かう。
駅の改札を出るとすぐ正面に梅岩先生の銅像が迎えてくれ、
ゆかりの地も多々あり、町全体が先生を讃えているのだとわかる。
観光案内所に行くと、今もご子孫がいらっしゃるという生家を教えてくださった。
連絡をすると、なんとご子孫がご在宅で、待っていてくださるというので
すぐに生家に向かう。

雪の降る日に昔の名残を残す梅岩先生の生家で、先生について学ぶ。
この日したような現地での体験としての学びは恐らく生涯忘れないだろう。
儒教・仏教・道教の説を取り入れながら、質素倹約など日本の精神を据えた心学を講釈した。
それも聴講料不要、女性も歓迎という当時の常識を越えた活動だった。
そして何より、実行しないと意味がない、という教えだという。
生家には今も多くの経営者が訪れ、企業研修をやる会社もあるという。
ご子孫の石田二郎さんが、私たちにこれからの社会を生きる上での
実践的なお話をしてくださったのも、実行を大事になさっているからだろう。

帰りは山近理事長に名物のうどんと丹波牛の牛丼をご馳走になりながら、アウトプットを行った。
貴重な学び、体験をさせていただいた。

●後藤敬一社長
滋賀レイクスターズのバスケットボールの試合観戦は、滋賀ダイハツ株式会社の
盛り上げや応援が会場全体を包み込み、終始楽しませていただいた。
滋賀のチアリーダーチームやアナウンサーらがコールを誘い、
私たちも自然と声が出て、体が動く。
ハーフタイムやたった60秒間の休憩でも応援のパフォーマンスがあり、
トイレに行くのももったいないと感じるほどだった。
完全なホーム空間を作り上げていたあの場には大きな学びがあった思う。
盛り上げる工夫があり、徹底された展開があり、その裏には県の活性化という強い想いが感じられた。
滋賀ダイハツ株式会社は日本経営品質賞を受賞された会社で、
後藤敬一社長は大会で挨拶もされていた。
さらになんと社長はこの試合のあとの大事な夜を、毎年ベンチャー大學のために空けてくださっている。
後藤社長との懇親会に参加させていただいた。

ベンチャー大學と後藤社長という席だったので、たっぷりお話を聞き、質問をすることができた。
社長の根底にあるのはお客様や社員の皆さんを楽しませたいという想いで、
儲けのための経営ではないということを強く感じた。
このご時勢で滋賀ダイハツさんの車の販売台数が伸びているのには、
店舗をカフェのようにしたり、女性や子供が行きたいと思う工夫をしたり、
そこには普通は思いつかない理由がある。
それは後藤社長の経営の志から生まれているのだろう。

近江商人の、自らの私欲を顧みない粋な話もしてくださり、
その心意気にも社長のお考えの源が感じられた。
滋賀の小さい鮎が県外に出れば大きくなるように、滋賀ダイハツ株式会社も
これからさらに発展していくのだろう。
近江商人のように。

近くでお話を聞くということはおかんがえの熱が近くから直接伝わってくる。
バスケットボールをいい席で見せていただいたばかりでなく、ありがたい経験をさせていただいた。

From:佐藤洋一@東京校5期生(神奈川県出身・玉川大学卒)
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●気付き
・石田梅岩先生の生家訪問
山近社長の案内で石田梅岩先生の生家へ行き、そこで子孫の方よりお話をうかがった。
駅の改札前に銅像があったり、経営者の方が社員さんをつれてお話を聴きに来たりされているそうで、
それだけ偉大な人物なのかと驚いた。
実際お話を伺ってみると、士農工商と一番下の身分とされていた商人の意識改革をした学問、
「心学」を創始されたというとても偉大な方だった。
まるで知らなかったことが恥ずかしい。本を読み、調べ直す。

時代時代で便利に使われて、儲けを優先する言い訳にも使われたりするそうだ。
しかし教えとしては儲けよりも欲を抑え、共生することが大事で、むしろ利益追求とは逆だ。
それを言葉を一部引用して持ち出されているということだ。
先人について正しく学んでゆく。

・バスケットボール試合見学
滋賀ダイハツの後藤社長のご厚意でバスケットボールの試合を見学させていただいた。
プロのバスケットボールの試合を見るのは始めてだったが、一瞬すらも観客を退屈させないように、
タイムアウトの60秒ですらもチアリーダーがパフォーマンスをされていた。
休憩時間であってもトイレに行く間もないほど目が離せなかった。
おかげでテンションが落ちることはなく、後半になるごとに
会場の熱気も私のモチベーションもより上がっていき、
最後はルールもよく分からないが、また来たいと思わせられた。

・滋賀ダイハツ後藤社長との懇親会
滋賀ダイハツの後藤社長がお時間をとっていただき、懇親会をしていただいた。
経営品質賞をとられたほどの方にわざわざベンチャー大學のために時間を作っていただき、本当にありがたい。
CSを上げるとESが下がり、ESを上げるとCSが下がってしまう。
世の中の経営者はこのバランスで悩んでいるが、この一段階上に両方とも
高いという状態があると信じていると話されていた。
世間一般で言えばそんなものはないのではないかと思うが、お役立ちできて
お客様の喜ぶ姿でこちらも嬉しいということで双方が上がっていくのだそうだ。

そしてお役に立つという精神は滋賀にもともと根付いているとのことだった。
困っている人がおられたらお客様ではなくとも社員さんが自主的に動こうと
思える仕組みを作られていて、
地域も会社も良くしようという気概を感じた。
相手も自分も喜べる、そんな仕組みを自分も考える。

From:牛島知之@東京校5期生(熊本県出身・熊本県立大学卒)
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●岩田梅岩先生
・商人を志すものとして、
今の日本の商人の心の道筋を作った方を、
知らなかった事で、とても恥ずかしい思いをした。
またこの方は、「もったいない精神」にも
通じているというお話もあった。
不況の度に取り上げられてきたそうだが、
これからの時代に質素倹約、
買い手良し、売り手良しの精神でする経営する
経営者にならねばと思いました。
そのように常に考えて行動します。

・生で観る試合の迫力
スピード感があり、たとえルールが分からなくても、
何と無くわかってくる。
最初は恥ずかしかったが、
少しづつ声を出し腕を振り上げるようになった。
こう言ったことができるようになるのも、
直で見て感じて行くことの効能だと思う。

●後藤社長
CS、ESはシーソーと同じだとよく言われているが、
さらに先があるのではないかと仰られていた。
一つ上の段階にでは、両立し、
両方が幸福になれる会社をつくれるんのではないかと
考え行動に移している。
既存のもので満足せず、
一つ上のものを求めるように考えを持っていきます。

社員は宝だとすっと言える社長は滅多にいない、
自分が実際に会社を持った時、
部下が育たない、いい人が入ってこないと思わずに
どうしたら良い人になるか、相手にとって自分は、
より良い影響を与えていれるかを考えて注意して行きます。

From:高岸知広@東京校5期生(兵庫県出身・金沢学院大学卒)
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