東京校の講義レポート

【平成25年3月2(土)】 『リアル政治学』 田中美絵子先生(前衆議院議員)

2013/03/02
●議事録
講師:田中美絵子先生 (前衆議院議員)

9:00 朝礼、掃除
9:50 新聞アウトプット
1面「共通番号16年から」
9面「低価格店 出店再開」
11:00 昼休憩

12:00 講義
・お金をかけない政治活動←河村たかし現名古屋市長の影響
・民主党の敗因
広報活動が上手くいっていなかった。
民主党が何を行ったのか、どんな結果を残したのかを広報活動を通して、
世間にアピールできなかったのが敗因の一つ、など。
・政治家までの経緯
添乗員として、派遣業態で自らが働いた経験から、
派遣業を変えようと政治の世界へ入ろうと決める。
・人脈を活かす
友達に政治家になりたいと伝えたことで、政治界との繋がりができた。
自分の夢は人に話すべきである。
・人に頼るのが上手い人
一匹狼にならないこと。
一人で何でもやるという人には、人はついて行き辛い。
・心と体が強い20代のうちに無茶をする
・各世代での投票率
20代の投票率は極めて低く、高齢者の投票率は高い。
選挙で勝つためには、高齢者の票を獲得することが大事になってくる。
これでは、高齢者中心の政策になってしまうのはしかたがない。
しかし、それではいけない。
子供や現役世代に目を向けるのも政治の役割である。
・日本の女性議員
他国に比べて少ない。
女性が活躍できる社会をつくろうとするのであれば、
女性政治家がもっと増えるべきだ。
・初めての陳情
乳癌で悩む女性から、乳癌の特効薬であるジェムザールを、
保険適用にしてほしいと初めて陳情を受けた。
田中先生はすぐにこの案件に取り組み、3か月というスピードで
ジェムザールの保険適用を実現された。
しかし、患者にとっては、3ヶ月という期間は長く、政治で3ヶ月という期間は
早くとも、患者にとっては遅いと感じる。
・光があたってこなかったところに光をあてるのが政治の役割
・なぜ消費税を増税?
毎年社会保障費は約1兆円増え続けている。
最初は事業仕訳等でその財源をまかなっていたが、それには限界がある。
消費増税で、増税分を社会保障費にまわすことになった。

13:40 休憩
13:50 講義再開・・・質疑応答

【マスコミは嘘も平気で書く】

嘘の記事を掲載されて訂正願いを出しても「すみませんでした」
と一言だけで、訂正記事を載せることはしてくれないそうです。
それだと私たちは、その嘘の情報を信じないといけないことになります。
小沢さんは、とてもいい人だと聞き、報道は悪人にしたがっている、ように見えます。
「自分で見て聞いたものしか信じない」ということが大切だと思いました。


【お金をかけない政治活動】
普通の国政選挙では1000~10000万円はかかるらしいのですが、
田中さんはほとんど貯金もない状態で選挙に臨んだとのことでした。
政党から助成金が少し出るそうですが、そのほかの部分では
自分で作業をして切り詰め、お金を使わないようにしていたそうです。
この考え方は自分も賛成で、選挙に高いお金を使わなくても
政治家になれるようにしないといけないと考えております。

【議会と国民の時間の差】
国民はすぐにでも政策を通してもらいたいのに
議会のスピードが遅すぎるとのことです。
薬の保険適用を認めるケースなどでは
患者にとっては1日でも早く使い安心したいのに
議会は3カ月経ってやっと認める、そうです。
議会そのものの制度を見直さないといけないなと感じました。


From:渡辺寛高(広島県出身、尾道大学卒)JVU4期生

【広報活動】
今回、民主党が自民党に敗れたのは広報活動が
上手くできなかったからだという。
政官民の癒着を失くしたり、公共施設の選択と集中といったマニフェストが
しっかりと国民に伝えられなかったと教えていただいた。
どうゆうふうに自分を売り込んでいくか、一人でも多くの人に知ってもらうには
どのような活動をしていくべきか、など、政治の世界において
広報活動がいかに大切であるかということを知った。
ここで政治の世界で広報活動する際もターゲットを絞る必要性があると感じた。
この広報活動は、一般企業でも重要となってくる。
営業職種はもちろん、経営者も。
政治家でいう支持者の確保が業績を左右する。
これからは、新聞やテレビなどのメディアから様々な政治家の広報活動を学んでいく。
広報活動とはこれから生きていく上で誰もが行わなければならない活動である。

【光の当たらなかった所に光をあてる】
これからは子ども、現役世代に対する支援、
取組みを手厚くしなければならないとおっしゃっていた。
子どもは票を持っておらず、20代の投票率は20%。
ここの層はいわゆるこれまで光の当たらなかった所。
この世代間格差が問題となっている。
これを失くすのは非常に難しいと改めて感じた。
20代の人々が投票に行くことで、これまで光の当たらなかった所に
光が当たるようになり、政治を変えられる。
どんな国のどんな時代でも、若者が国を変えていかなければならない。
私たちの将来も私たちで築いていかなければならないという意識をもっと強く持っていく。

From:南出浩(大阪府出身、桃山学院大学卒)JVU4期生

《政治家の素顔》
本日は、民主党前衆議院議員の田中美絵子先生に、講義をしていただきました。
政治家といっても様々な人物がいますが、
田中先生は、若く、世襲ではなく、
社会人・議員秘書を経て、政治の世界に入られたという政治家です。
先生は、派遣社員としてワーキングプアの生活を経験されたことがあり、
その経験も、政策に反映されていました。
本日はざっくばらんに、マスコミではあまり報道されない、
政治家の本当のところについても、お話をしていただきました。
政治家というと派手な動きばかりが取り上げられますが、
実際には、自分で報告のビラを印刷したり、地元の会合に出席したりと、
日常の地道な活動が大切だということ、
めげずにやり続けていくことの最切さを学びました。

《アピール》
田中先生は、厚生労働委員会に所属して、
社会保障や医療の問題などに関わられました。
また、民主党は、マニフェストに書かれたことの多くに着手したというお話もありました。
問題は、このような実績をどのようにアピールしていくかです。
マスコミも政治について報道していますが、
誤った報道をし、抗議されても不誠実な態度を取るなど、
政治家にとって、信用できるものではないようです。
田中先生や民主党を熱心に支持する人は、
自分で情報を当たってそれを簡単に知ることができますが、
そうでない人に情報を届けることは簡単ではないと感じました。
選ぶ有権者に対して、自分をアピールすることも大切だと感じました。
田中先生がかつて秘書をされていた河村たかし名古屋市長のように、
何でもやって、まずは自分の名前をアピールすること、
それに加えて、具体的な実績をアピールすることの両方をすることが、
有効な方法だと学びました。
アピールには簡単に正解と言えるものがなく、時代に合わせて工夫もしなければならず、
相手がどう感じてくれているかということが問題になるので、
こればかりは、考えて工夫し続けるしかないと感じました。

《志》
多くの政治家は、何らかの自分の志を持って、政治活動を行なっています。
一方で、選挙で勝ち、その上で政策を行う立場に立てなければ、
自分の志を実現することはできません。
あくまで自分の志に則った活動をした結果、選挙で落選してしまった方もいます。
そうならないためには、時には自分の志を曲げて、妥協し、
多くの人に受け入れられるようにする必要もあるということでした。
田中先生や、先生と親交のある政治家にとっても、
この葛藤は苦しいものだ、ということを学びました。
何も障害がなければ、志を追い求めるだけで前進できます。
それができない、
志を実現するために妥協をしなければならないという場面になった時、
自分はどのような思いで決断するべきか、
意識だけは、まずしておかなければならないと感じました。

From:野田貴生(山梨県出身、都留文科大学卒)JVU4期生

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