東京校の講義レポート

平成25年(2013)【6月1日(土)】  映画学(映画『舟を編む』鑑賞)

2013/06/01
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●1日の流れ
1、映画学(映画『舟を編む』鑑賞)
2、新聞アウトプット
3、JSD(時代をさきどるディスカッション)

[[作品概要]]
玄武書房の辞書編集部に勤めていた荒木は自分の後釜を探しに
他の部署を見て回っていた時、主人公の馬締を辞書編集部に連れてくる。
荒木や松本局長の話を聞き、馬締は辞書編集に一生を捧げることを決める。
様々な出来事を通しながら、十数年かけて辞書をつくり上げる物語。

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●議事録

9:20 新宿ピカデリー集合・朝礼

10:00 映画学(映画『舟を編む』鑑賞)

12:30 食事

13:30 新宿寮集合

13:40 新聞アウトプット
 1面 被曝量 避難で10分の1に
→国連が、日本原発事故による被害は迅速な対応によって10分の1に収まったと発表。
政府は福島の除染目標の緩和を検討している。
議論によって記事の様々な疑問点を発見。除染緩和へ進むことへの思惑が感じられた。

14:10 JSD(時代を先どるディスカッション)
テーマ→従軍慰安婦
 各自調べてきて、発表しあって議論をした。

15:15 終礼
 全員、映画のアウトプット

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●映画学「船を編む」@ピカデリー新宿
この映画のテーマは「言葉による人とのつながり」ではないかと感じた。

営業部で成果をあげられていなかった内気な主人公は
辞書部に移って辞書を作ることを志し、そして一人では達成できないことに気づくと、
人とつながるために言葉を使う努力をする。

辞書を作ることに一生を捧げるきっかけは
監修の先生の「辞書は言葉の海で正しい言葉に行きつく舟」
という言葉に魅力を感じたことだったかもしれない。

しかしそれからは辞書を完成させるために同僚に不器用に話しかけたり
恋をしたときには自分の言葉で告白して恋が成就したり、と
言葉を通して人とのつながりが豊かになっていき
主人公にとってそのつながりがかけがえのないものになっていったのだと感じる。

主人公は口数は少なかったが、それでも人に気持ちが伝わるのは
本人の人に対する誠実さと、辞書作りに対する熱意なのだと思う。

そういう人間関係を作りたいと感じた。

●新聞アウトプット
福島について国連の調査で発表されたのは
事故当時の対応のことのようだが
現状でどの程度なのかについて依然不明な点も多い。

チェルノブイリとの3分の1くらいのような記述もあったが
チェルノブイリの規模の大きさを考えると福島の事故の規模も不安なものだ。

そして福島の除染目標の緩和というのも
上記を理由としてコストを削減するもくろみも見え
どこか違和感も感じる。

住民にとって何を信じればいいのかわからない現状は
変わっていないように感じる。

●JSD(時代を先どるディスカッション)、慰安婦問題
強制の証拠もないし韓国にとっては外交カードとして利用しているのだろう。

日本の自虐史観を逆手に取った手口だが
反論できない日本人も疑問だ。

おそらく根本的な解決はできないので
いかにして日本と国交を良好にすることがメリットになるか
そういった関係をいかに作るかで解決にたどり着ける問題なのではないか。

From:大森俊通(東京都出身、琉球大学卒)JVU東京校5期生
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●学んだこと
1、「舟を編む」視聴
辞書を作るお話だったが、見ていて一番感じたことは、
『成長の起爆剤は目標だ』ということだ。
主人公は話をすることも苦手で、積極的に自分から何か言い出そうと
いう人ではなかった。

そんな主人公が辞書を作る仕事に携わり、一生の仕事として定めた。
その後は苦手な先輩ともしっかり関わり、自分から告白をすることで
綺麗な彼女を作り結婚までした。
辞書の5版で間違いが見つかった時は、たくさんいる学生アルバイトに
「泊まり込みで作業してください」
と頼み込んでいた。
おそらくあれは昔の主人公のままでは言えなかっただろう。
目標を定め、それに向かって邁進した結果、出た言葉だと感じた。

多くの別れがあり、恥もかき、それでも掴んだ幸せには目標がいつも
寄り添っていたように思う。
目標をもつと人は輝く。自分もそんな人になる。

2、新聞アウトプット
福島の除染について基準を緩めようという記事について議論した。
初め国連が基準が厳しいとの報告が上がっていたのかと
勘違いしていたが、ただ原発事故後の日本の対応の良さを
言っていただけだった。
それをあたかも国連が言ったから基準を下げるとでも言わんがごとき
記事には疑問を感じる。
どうにも政府の都合のいいような思想誘導に見えてしまうのだが
うがった目で見過ぎだろうか?

3、JSD
本日は慰安婦の問題について学んだ。
慰安婦問題について調べていくと、韓国の巻き込む力の強さと
日本の発信力の弱さを感じる。
韓国は、自国の国 民と他国をも巻き込む戦略がうまい。
自国向けにいかに日本がひどいことをしたのかドラマなどで発信し、
アメリカをもロビー活動などでしっかり味方につけた。
一方日本は否定はするが国民レベルへのメッセージの発信は
ほとんどせず、韓国に言われたい放題になっている。
どっちが正しいとか言えないが、確実に戦略で負けてしまっている。
今から挽回できるのか、このまま外交カードとして使われて
しまうのか。安倍さんや橋本さんなど強気に言える今の政治家が
いるうちに何とかしなければ解決は見込めないのではないかと感じる。

From:牛島知之(熊本県出身、熊本県立大学卒)JVU東京校5期生
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●舟を編むの鑑賞
この映画を観るのは2回目だが1回目の時では気が付かなかったり、
理解できなかった事がよりわかるようになれた。
同じ映画を2回目・3回目と複数回観る事にも沢山の意味がある。

また映画は限られた120分という時間の中で完結をさせなければならない。
すべての登場人物の全ての台詞や動作、背景に製作者の意図が濃縮されて
いるのだろう。
何を伝えようとしているのか?それは明確な1つの答えがあるものではないが
今後作品を観るときはそういった思いについても考えたい。

舟を編むが他の映画と一番異なるところは、はじめと終わりまでで
13,14年間も時が流れている事だろう。数年後やタイムマシンものはたまに
あるが、10年の期間が経過する映画は私は観たことがない。

そこからこの作品の一番伝えたいのは主人公の成長だと感じた。初め人の心
を理解するのが苦手だった馬締が自分のやりたい事を見つけ、仲間と
出会い別れを繰り返しながら目標に向かって歩んでいく。10年以上の時の変化
からくる時代の変化も見ていて面白かった。

また一般の営業社員から異動・出世していく姿は、彼が特別な才能が
ある人間ではなく平凡な一般人であり視聴者に親近感を湧かせるものだと感じた。
仕事に行き詰っている方が「自分も夢を見つけて一生をささげよう」と
夢を抱くようになるかもしれない。

物語の中で特に異常な出来事もなく、ありふれた困難に立ち向かって
成長していく。人生の夢の発見から成功までを描いた心がとても癒される作品だった。


●新聞のアウトプット
国連科学委が福島原発の'被爆者'の健康被害の影響は少ないという記事。
それに関連して政府が'福島'の除染計画を見直しするという記事。

一見繋がっているように見えるが被爆者と福島で主語が異なっており
福島県の放射能濃度がどの程度なのか、人体に影響がないレベルなのか
明確に示されていない。新聞を読むときは注意しなければならないと
感じた。そしてこの記事は政府が都合よく国連の調査結果を利用しただけ
なのではないかという疑問すら生まれた。

専門家が放射能の影響について問題はないという意見を出していたが、
現に甲状腺がんになった子供も出ているわけだし。
極論だが専門家100人に聞き99人が危険と言い1人が安全と言っていて
その1人の意見を載せただけなのかもしれない。

TVであれ新聞であれ雑誌であれ情報を鵜呑みにするのは特に危険だと感じた。

●JSD(慰安婦問題について)
歴史上慰安婦の真偽を確かめるすべがない以上予想や倫理観を話すことしか
できない。このディスカッションの主軸は日本と韓国の外交問題になった。

韓国自身は慰安婦に関しての同情や心配などしていないのかもしれない。
ただ外交のカードとして利用しているだけにも感じる。日本と異なり
向こうは戦時中の歴史教育やロビー活動などを積極的に行い、歴史を
捻じ曲げてでも自国の利益に対して貪欲である。

一方日本は自国の利益に対しての欲がそこまで強くない。日本人の謝る
文化というのも関係している気がする。呑気とまでは言わないが日本が
正しいとしている歴史教育や外交面でももっと貪欲になってほしいと感じた。

From: 高田朝輝(群馬県出身、北里大学4年)JVU東京校5期ダッシュ生
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