東京校の講義レポート

平成24年(2012)【8月24日(金)】 大西恵子先生(大西恵子事務所 代表) 『コミュニケーション学』

2012/08/24
大西先生の『コミュニケーション学』 第二回の講義として、
今回は他者とのコミュニケーションで
「聴く」事を考え直すという講義をして頂いた。
大西先生は普段から企業の話を聴くお仕事をやられている経験から、
聴く事をコミュニケーションの中で一番、重要視されている。
【話を聴く姿勢を見直す "フィルターを無くしてまっさらな心で聴く & 心の向き"】
「聴く8割、話す2割」と先生がよく言われる通り、聴く姿勢を見つめ直すと
相手に気持ちよく話してもらえるし、また聴く姿勢を良くしていると、
話す姿勢を見せずとも、自分の発言チャンスを頂けると教えて頂くいた。
聴く姿勢の見つめ直しでは、まず相手に体するフィルターを無くして
まっさらな心で聴く事が大切だと述べた。
フィルターとは、相手の意見を否定する心。
それがあると相手の言わんとしている事をねじ曲げて自分の解釈をしてしまう。
そのフィルターは例えば人を管理する立場の人なら無い方が良い。
若いうちではそのフィルターはあってもいいと言われた。
私らは今、何を身に付ければいいかは、相手に気分良く話して貰うための
自分の見せ方を身に付けることだと言われた。
聴く姿勢でもう一つ大事な事として、心の向きを言われている。
確認することは、相手と話しているとき
「自分に心の向きが向いてないか?」ということ。
自分に心の向きが向いていると、関心がないことが態度に表れてしまう。
心の向きを相手に向けるには、
1. 興味を持つ 
2. 恐れをなくす
3. 自分の答えをあらかじめ持って聴かない
事が大切だと教えて頂いた。

【話を聴くためのテクニック "空間を整える"】
自分の良い見せ方はどうすればよいか。
大西先生は色々なものを「整える」事だとおっしゃった。
例えば、空間を整える。空間とは相手といる空間だ。
ワークショップを通じて私は、相手に何を伝えたいかにより、
相手との目線の高さ、体の向きを変える必要があると感じた。
例えば、相手より目線を高くすると、相手に圧迫感を与えてしまう。
相手と仲良くなりたいときはこの目線の位置は適当でないけど、
叱るときなど圧迫感を与えたいなら、これは適当だろう。
例えば、体の向きを変えて、相手と目線を合わせると緊張する。
相手にリラックスして話をして貰うには、対面することは適当でないけど、
相手に真剣にものを伝えたいなら、これは適当だろう。
まずは、相手の話を聴きやすい環境を作っていく事が大切だ。

【 相手の話の内容をきちんと把握する1 "要約"】
場を整えるだけでもだめで、話の内容への良い反応も大切だと教えて頂いた。
良い反応は、聴いている姿勢を見せるのなら、
相手の話の内容をきちんと把握することが必要だ。
話の内容をきちんと把握する姿勢を見せるためとして、
特に「話の要約」について詳しく教えて頂いた。
良い話の要約をするコツとして、
1. 数量化 2. 要約化 3. 具体化(ゆっくり話す、詳しく話す) がある。
数値化は、相手の話を聴いて数字を割り出す整理力だ。
「あなたの言いたい事は、3点ですね?」といったことだ。
また要約化は、結論を先に確認することだ。
「つまり、こういうことですね?」といったことだ。
相手の話の内容を誤解のないように、要約して話をまとめるコツを教えて頂いた。

【相手の話の内容をきちんと把握する2 "質問で事実確認、話を膨らます"】
講義の中で、ある会話の文章と設問が出た。
文章について、1. 話から分かったこと
2. さらに話を聞いてみないと分からないこと
の2つの設問に答える。

これから私が学んだことは、人間は憶測で人を決めつけやすい、ということだ。
人は「○○が気になっているんだよね~」と聞くだけで、
「この人は○○に興味がある」と確信を持つ。
それは自分の誤解かもしれないのに、だ。
大西先生はこれに対し、紛れもない事実だけが本当の事であると述べる。
○○に興味を持ってるかどうかも、事実確認しないといけないのだ。
このように相手によく分からなかったことを質問する際にも、
2つの質問の種類があるという。
さっきのような事実確認をする場合は、「Closed question」
(はい・いいえで答えられる質問)で、
内容を膨らませるには、「Open question」
(「どうして」・「どのように」で聴く質問)を使うという。
この2つの質問形式をうまく活用していけば、
相手の言いたい事を誤解なく聞き出せると教えて頂いた。

今後、実践する事
・相手との会話で、空間を整え、心の向きを意識する
・要約と質問で、言いたい事を誤解なく聞き出す

一日一つのビジネスアイデア(今日から投稿していきます)
・テレビでよくある、時間をさかのぼって録画や録音できる機能を持ったラジオアプリ。
数秒前・数分前のラジオで流れていた曲や話を録音したい!というときに便利。

From:小林諒也(公立はこだて未来大学院卒、北海道出身)@JVU4期生
【受け止める】
「聴く」という行為は、ときにストレスとなる場合がある。
それは相手の言葉を全て受け入れているからだという。
決して受け入れるのではなく、受け止める。
そうするとストレスは軽減され、なにより情報の理解度が変わってくる。
まずは理解し、それを深堀りしていくためにこの受け止めることが大切となってくる。

【ただ聴く】
相手の話しを聞く際、このただ聴くというのが意外に難しい。
評価や批判、先入観が少しでも入ってしまうとただ聴くにはならない。
相手の言っていることを何の評価も批判もすることなく聴くことが、
何でも言える状態や関係をつくるのに大切である。
要するにとりあえずただ聞けばよいのだ。
評価や批判はその後。
共に初めは意識して訓練が必要である。
これまで私は聴くことに対しては少し自信があったのだが、
本日の講義を受けてまだまだであると感じた。
これまで自分と相手との間に、自分のつくったスクリーンを持っていた。
今思うとただ聴くことが全くといっていいほど出来ていなかった。
自分の話を聞いてくれる人ほど大事なものはなく、そう想われる人物になる。

From:南出浩(桃山学院大学卒、大阪府出身)@JVU4期生
大西先生は、企業や専門学校で人材育成のお手伝いをされたり、
800以上の取引先の銀行を回って、それぞれの店舗に必要な事を
考えられ、業務改善のお手伝いをされておられる方です。
すごくお忙しい中、僕たち若者のために、広島から飛行機に乗って来てくださいました。
今回の先生の講義内容は「聴く」ということでした。
相手の話を聴くという事は、相手の言っている事を、何の評価も批判もする事なくきくことです。
「ただ聴く」何の評価も批判もせず、ただ聴く。
相手と何でも言える状態や関係を作るためには、
この、ただ聴く、ということがとても大切になると教えてくださいました。
ただ聴く。
自分のいままで出会わせて頂いた方のなかで、この人にだったら心を許せる、
と感じる方の特徴は、ただただ聴いてくださる方でした。
ただ聴く、という姿勢の大切さを感じます。
講座の中で、2人1組になって、相手の話を聴くワークを行いました。
ただ聴くの実践編です。
とても勉強になりました。
自分が相手にとって話しやすい人になるためには、
ベクトルを相手に向ける事が大切だなと感じました。
自分の感情を消して、ただ相手を想う。
ただただ相手の心を想像する。
ただただ相手の心に触れる。
先入観を消して、真っ白な心で、相手の幸せを思いながら聴く。
いろいろ書きましたが、突き詰めれば、愛が一番大切だと感じました。

また別のワークでは、5人1組になり、それぞれに与えられたキーワードを、
他のメンバーに察知してもらうゲームを行いました。
直接キーワードを言ってはダメです。
すごく考えさせられるワークでした。
自分のキーワードにつながる話をしようと思えば思うほど、
みんなと会話をする事ができなくなります。
前のめりになればなるほど、会話に入っていけなくなりました。
すごい気づきでした。

このワークのポイントも、聴く事にありました。
話を聴いてくれる人はみんな大好きです。
なので、みんなの話をちゃんと聴いてくれる人の前には道ができて、
聴いてくれていた人の話をする順番が巡ってきます。
お互いに気持ちのいいコミュニケーションに気づくきっかけとなりました。
ただ聴く人になれるように、しっかり復習して、生活に生かしていきます。

From:井浪康晴(島根大学卒、京都府出身)@JVU4期生
『立ち位置』
2人で話をするうえでは、それぞれの立ち位置によって心理的影響が違う。
例えば、2人でお互いを見つめ続けていると辛く、
中には笑い出してしまう人もいるぐらいだった。
それを横に並べば安心感を感じ、さらに斜めに向かい合えば、
正面に向かい合うときと比べ、比べ物にならないぐらい話しやすい。
今回の考え方で、女性と食事に行くには向かい合って座るよりも、
カウンターに座るほうがいい意味が分かった。
これは様々な場面で使えることなので、名刺交換の場などで実践していく。

From:安齋義仁(いわき明星大学卒、福島県出身)@JVU3期生 

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