平成25年(2013)【7月2日(火)】 1期生中村先輩による講義、映画学振り返り、2期生川辺先輩のお話
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●1日の流れ
9:00 朝礼、掃除
9:40 新聞アウトプット
11:20 昼休憩
12:30 映画「セディック・バレ」の振り返り
13:30 中村寛(ベンチャー大學1期生)による講義
15:00 終礼
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●新聞アウトプット
3面、日韓歴史認識で平行線
日中韓で仲良かった時に同じ教科書を作ろうという話にもなったほどの
接近もあったが、そういった時期を忘れてはただ日中韓の摩擦だけが強まる。
米などほかの国の関与も考え日中韓の関係を考えるのがベストだと感じる。
1面、ASEANルネサンス
トヨタなどは富裕層でなくても買える様な車を
販売することで東南アジアでのシェアを伸ばしてきた。
しかし価格が同じならブランド力のある欧米勢の車に流れるのはしょうがないし、
まだ環境面に配慮する余裕のある経済段階でもない。
6億人の市場でいかに売り上げを伸ばすかは
現地の人のニーズをいかに理解し製品開発するかが大事かもしれない。
またシェアを獲得するためのM&Aも考えられるようだ。
4面、家電、設計しやすく
家電の安全基準が変わり自由度が増せば
企業の責任も重くなる。
商品開発の自由度も増すが企業ごとの基準で甘さがでれば
事故にもつながるかもしれない。
それを考えると安全基準を測る企業も事業として成り立つだろう。
今まで日本は基準が厳しかった中で技術を向上させてきたが
自由度が増すことでより性能の良い製品につながるかもしれない。
●映画学復習
「治外法権」
セデックバレの争いの原因は文明レベルの違いと
それを許容できなかった原住民にあったが
文明の高い国が文明の低い国のルールに従うことは
フェアではない、という話になり、治外法権の話が出た。
治外法権がなくては外国も入ってくるのが難しいため
制度としての道理にはかなっているように感じた。
だが、それが差別的な扱いなどにつながってしまうことは
しょうがない半分、軋轢につながるのも当然で
歴史ではそれが繰り返されてきた。
価値観の違う人同士では許容ができなくては争いにつながる。
歴史の一部を生々しく表現したかったのかもしれない。
「文明の変化を受け入れられるか?」
映画の中ではセデック族出身で警察で働いている青年もいて
高学歴で日本の文明に対する理解もあった。
それでもその人も原住民と一緒に日本と戦うことになってしまった。
青年が頭目と話し、日本と戦う無謀さを説くシーンもあったが
それでも説得できなかったのは、信仰や精神的支柱の面で
どうしても日本や文明化を受け入れられなかったのだろう。
その点では、日本の明治維新の時にも似たようなことがあった。
開国か攘夷か、という点で、国内でもめていたところで
外国を知り、その技術を学ぶことで、
その後の日本を作っていく下地ができたことを考えると
異文化・文明を受け入れ学び取るということが
民族などの存亡にかかわる大きなことに感じた。
「映画がテレビ化している」
テレビは視聴者が見やすいように
深く考えないような内容にして
脚本家によって視聴者が
どこで感動し、どこで笑い、どこで腑に落ちるか
というところまで計算されて作られている。
最近の映画はそういった面でテレビ化したものが増えているようだ。
確かに、そこまで衝撃的な作品とかを観た覚えもなく
内容がとても整った映画が多い、というのは感じていた。
その一方で「セデックバレ」のような史実に基づいた
結局、映画が何を伝えたかったのか、単純ではなく複雑な映画を観ることは
映画の本質を見極め、考える力や想像力につながる。
ベン大の理念にある「知的で優しく逞しい産業人」にある
「知的」というのは、こういったところから磨かれていくように感じた。
●先輩による講義(中村先輩@一期生、川辺先輩@2期生)
キルギスに明日、出発の中村さんからお話を伺った。
中村さんは大学卒業後、ベン大、その後は就職した企業で
海外で海中などの建設系の仕事で潜水して仕事したり
日本に戻って大分で設計に携わった後で
海外で仕事をするために退職、
海外の国々を旅してその後青年海外協力隊へ入った。
海外に行くという志の自分にとって
とても参考になるお話が聞けた。
「アンテナを張る」
中村さんはベン大に入った当初から自分の就職について考え
アンテナを張っていたから、自身のやりたい仕事を見つけ
就職することができた。
それはやはり事前からの心の準備と行動が伴っていたからであり
早くからアンテナを張っていた成果だと感じた。
言葉を発する前に行動していたとも言われていたが
それだけの行動力は見習わなくてはいけない。
「他がどうしたいかではなく、自分がどうしたいか、どう行動するか」
言葉の前に行動するということ重なるのだと感じる。
これができる人は報告さえきちんとすれば
有言実行よりも信頼を得られるのではないかと感じた。
何より早い行動につなげるためには重要だし充実もするだろう。
行動できる人とできない人の差なのだと感じる。
「プラスの連鎖」
中村さんは海外を旅している間に
各国で同じように旅をしている人たちと出会い
その人たちとまた別の国に行くということもあったそうだ。
やりたいことをやっていると同じ考えの人が集まり
それを「プラスの連鎖」という言葉で表現されていた。
ご縁のつなげるために夢を語ることが大事とも聴くが
夢を語り、行動することで、多くの人に出会い、
その中で仲間や応援してくれる人に出会うことで、夢の実現につながるのだろう。
実際に、その中で青年海外協力隊につなげ
明日からキルギスに向かう仲村さんのお話を聴けてよかった。
何より中村さんが海外に初めて行ったのは
ベン大時代と聴き一層励まされた。
川辺さんもお話ししてくださり、
ベン大での過酷な時期が今の海外での活動につながっている、とも言っていた。
どうしたらお金が生まれるかという点で、
京都研修などでも苦心されたようだ。
アドバイスとしていただいたのは
「得した」という感覚を「儲けた」という感覚にするだけで
ビジネスに対する感覚が変わるとのことだった。
そういう風に考えたことがなかったが
その後も川辺さんがビジネスアイデアを思いつくところも見たので
そういった地道な考え方の一つ一つが川辺さんの今につながっていると考えると
日頃から考えを習慣づけることの重要性を感じた。
From:大森俊通(東京都出身、琉球大学卒)JVU東京校5期生
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●学んだこと
1、新聞アウトプット
3面の日韓歴史認識についての記事と、
1面のASEANのルネサンスについての記事と、
4面の家電が設計しやすくなるという記事について議論した。
歴史認識についての記事について、
正直また言ってるよ、としか思えなかった。
うんざりした心地で読む気にもならなかった。
そういう気持ちでいると本質を見抜くことが出来ない。
先入観で判断するのではなく、今回の意図は何か?など
視点を変えて見てみることにする。
ASEANルネサンスについての記事では
今まで日本のシェアが8割と、一人勝ち状態だったものが
欧米諸国の進出を許し、シェアが縮小していっているとのことだ。
経済が成長してきたのならばこの傾向は当然の流れだし、
今後も続くだろう。
昔のシェアに固執するより、新たなニーズを発掘し、市場を
開拓していく方が今後の成長を望めるのではないか。
経済が成長してきたのならば、サービス面などの需要が出てくるのではないか。
家電が設計しやすくなるという記事について、
形や素材が自由になったということで、
一点特化した機能やデザインでベンチャー企業が参入する余地が増えたかなと
思うが、一方で安全基準の緩和ということで危険性が増しており、
消費者の目を養う必要性が生まれたなと感じた。
2、映画学「セディック・バレ」復習
治外法権のお話を今元さんからお聞きして、
日本では不平等条約を無理やり結ばされたと思っていたが、
実際あちらから見れば日本人は野蛮でわけのわからない風習を持っていたと
考えると公平性の観点から不平等条約だったことも仕方がないことなのかと思った。
良く分からない映画を見ろ、と今元さんが言われたが、
気付きを得られるかどうかは見る人次第で、少なくとも私は気付きを
得られる人になりたいので、気付きを得ながら見ることが出来る映画を
見て感性を磨いていく。
3、中村先輩による講義
キルギスへ行く準備をされていることや、されていたお仕事、旅の様子など
話していただいて、やはり先輩のお話はやる気が出る。
今、4期生の先輩方と一緒に住まわせていただいているが、
学んだことをどう生かしているかや、良い学びはどこから得られているのかなど
今いる環境を活かしてモチベーションを上げていきます。
From:牛島知之(熊本県出身、熊本県立大学卒)JVU東京校5期生
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●セデック・バレ、振り返り
映画『セデック・バレ』の振り返りをしました。
まずセデック・バレは娯楽映画ではないということ。このことが
重要であるということでした。
私は映画を観たあと、正直混乱していました。後味が良くなく、辛くもあり、
なんとも言えない気持ちでした。
しかしこの映画は恐らくほとんどが歴史的事実なので、すっきりしない
のは当たり前です。
様々な感情が湧き出てくるのも当たり前です。
そこに多くの学びがあると知ることができました。
重要なのは観終わったあとに考えることです。
勉強することです。
大衆ではない映画の大切さを学びました。
これからも学び多い作品を観続け、考え、勉強し続けます。
●ベン大スピリット
本日は1期生の中村さんに講義をしていただき、2期生の川辺さんにも
お話を伺うことができました。
今回お話を聞いて感じたのは、お二人ともベンチャー大學で
学んだことをしっかり生かされていると感じました。
中村さんは行動力が凄いです。
言うより先に行動を起こされてしまうという話もありましたが、
中村さんのベン大卒業されてからのお仕事を考えると、
やはりベンチャー大學の経験が生きているのだろうなと思います。
それはフィリピンで活躍されている川辺さんも同じだと思います。
中村さんにベン大で一番印象に残った講義を聞いたところ、
行徳哲男先生の感性の授業だった、と言われました。
「何かをしたときに感じた自分の思いを大切に」というお言葉が
印象に残りました。
自分が感じたこと、やりたいことはやはりモチベーションが
上がるということです。
感性を磨くとともに、感じたことを生かさなければならない、と思いました。
行徳先生の講義が楽しみです。
From:佐藤洋一(神奈川県出身、玉川大学卒)JVU東京校5期生
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●新聞アウトプット
日韓の関係はこれからどうなって行くのか、平行線のまま進むのか、
弱い日本の政治家に見切りを付けて、自分たちが、強い政治家を育てて押し出す!
政治が悪いと文句を言うなら、自分たは動いているのか、
ちゃんと周りの国の事を知っているのか
アジアン地域五輪やアジアン経済共同体など、
私は全く知りませんでした。
近い国の事を知らない、知らないから調べない、
まずは、近くの国の事から興味を持ち、
調べ、ビジネスチャンスは無いか
考えるのがいい、と感じました。
●映画学 セディックバレについてのアウトプット
ただ、人気の映画を観る(観さされている)のではなく、
複雑な見る人によって意見が変わる様な映画を観なければ、
感性や考える力が鍛えられないと今元さんから教えて頂きました。
本質は何かを意識して考えていけば、早く大きく成長する事が
できると思いました。
セディックバレは文明と野蛮の対立であり、そこはもちろん
文明が数も多く、力も強い文明が勝つのは当たり前だが、
忘れてはいけないのは、私たちも同じ道を歩んで来ている事だ。
自分たちが、文明人を気取るのならば、相手を侮り誇りを
傷つけてはならない。
自分が猫で相手が鼠だとしても、追い詰められれば死ぬ気で
噛み付いた後の滅亡しかないのだから。
●1期生中村先輩による講義
【不言実行の精神】
中村さんは、行き当たりばったりかもしれないが、行動する事に
よって結果を出している。
犬も歩かねば棒にも当たれない、まずは行動する、そして
周りに気を配る。
山近社長が実践している、次々と関心を連鎖させて行く事により、
より深く広い見識を持つ事ができる。
うまい話には裏は無いか、現状維持のままで本当に良いのか
常に考え少しずつでも行動する事が大切なのだなと感じました。
From:高岸知広(兵庫県出身、金沢学院大学卒)JVU東京校5期生候補生
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