平成26年(2014)【6月10日(火)】 事業創造/鳥越昇一郎先生(マーケティングウィング鳥越事務所 代表)
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●1日の流れ
9:30 新聞ディスカッション
1面「節電の報奨金拡大」
2面「早朝観戦アシスト」
8面:「無印 仏・中に大型店」
10:30 事業創造/鳥越昇一郎先生(マーケティングウイング鳥越事務所)
・事業創造とは(再確認)
・行いたい事業の発表(各自)
12:00 昼休憩
13:00 講義再開
・ワークショップ(新たなアイデアを皆で出し合う)
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●プロジェクトのブラッシュアップ
週末に発表するクラウドファンディングのプロジェクト案を、
それぞれ皆で検討しアイデアを出し合っていった。
とにかく一捻り、二捻りして面白いものにしていくことが最重要ということで、
自由に意見を出してもらった。
私のプロジェクトである、「ヘビーメタルのライブを廃工場で行なう」という案は、
そのままでは何かが足りないと言われた。そこで、伝統芸能とのコラボをしたり、
共通性のあるテーマで、さらに掛け合わせてみることを提案された。
同様に、なぜ私がそのプロジェクトをやらなくてはいけないのか、
という想いの部分ももっと語る必要がある。
特に、ヘビーメタルが好きなのはいいが、なぜそれを広めなくてはならないのか。
なぜ、廃工場でやる必要があるのか。なぜ、伝統芸能と掛け合わせるのか。
そういう部分をこれから詰めていく必要はあるのだが、まずはこういった
自分では考え付かなかったアイデアを出してくれたメンバーや鳥越先生に感謝。
他のメンバーのプロジェクト案に関しても、自分からアイデアを出すことが
出来たのはよかった。同じ仲間として、一つ一つのプロジェクトが完成し、
また成功するように協力し合っていきたい。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●鳥越先生による事業創造
本日は鳥越昇一郎先生が松陰本舗に来られて、事業創造の第二弾講義を
行ってくださいました。
今回の講義のワークショップは、6期生及び事務局の方と話し合って、
楽しい会話の様になりました。
今回鳥越昇一郎先生のフィードバックのお陰で、私だけでなく、
他の6期生も具体的な事業創造計画に進んだと思いました。
鳥越昇一郎先生の講義がとても楽しく感じた一日でした。
最初は鳥越先生は、生真面目な印象が私はありました。
しかし、鳥越先生は今回様々な話題を持っていて、人望が広い方だと感じました。
また鳥越先生は、人のことを大変よく観察されている方だということも感じました。
また由真さんの、一度に複数の事柄を同時進行すると言った段取りの良さを
見習わなければならないという事や、人の話を充分に聞かなければならない事も
自分には必要だと、強く感じました。
From:鈴木駿介@東京校6期生(神奈川県出身、国士舘大学卒)
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●クラウドファンディングのプロジェクトプラン
①挑戦する理由
なぜあなたが挑戦するのか。プロジェクトを
通じて達成したいものは。そのプロジェクトがどういった価値を生むのか。
②カスタマーバリュー
プロジェクトの顧客が享受する価値
③サポーターバリュー
投資者(サポーター)が享受する価値
④パフォーマンス(5W2H)
いつ、どこで、誰が、誰に、何を、どうやって、いくらかかるか。
⑤コミュニケーション
パブリシティ、営業、表現の工夫
クラウドファンディングの基本として、自己紹介の部分でいかに
ストーリー性を作れるか。また、プロジェクトの内容が分かりやすいかどうか。
そして、そのプロジェクトがユニークなものか実現できるか。
実現できた場合どのようなバリューが生まれるか。そういった部分を考えて、
これからクラウドファンディングのプロジェクトを取り組んでいきます。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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●鳥越昇一郎先生のご講義
・アイデア力
今回の鳥越先生の事業創造では、クラウドファンディングで
自分が挑戦したいプロジェクトについて、各自アイデアを出し合う
時間へ変更になりました。
その中で、一番アイデアを出していたのは・・・鳥越先生でした。
私は、1人に対して2,3個思いつく事がやっとで、
本当に鳥越先生はすごい人なんだと改めて感じました。
また、寺田くんという大東文化大学の学生は、講義参加が初めてにも関わらず、
積極的に参加して意見を述べていました。
寺田君の発想力は新鮮なものばかりで、私にとってすごく刺激になりました。
本当に心から凄いと思います。見習わなければいけないところがたくさんありました。
ですので、私も自分が好きなもの以外にも興味を持つように心がけます。
・共同責任
ワークショップは皆が主役なので、一人でも怠けていたら皆の責任になる。
それによって、全員が成長することにつながる。
自分も相手の発案を良くするため、色んな角度からものを見られる様に
普段から日経新聞で鍛えます。
・カスタマーバリュー
カスタマーバリューとは、ある製品に対して顧客が適正と認める価格をいう。
つまり、利用してくれる人が「良かった」と思ってくれるようなものに
しないとダメである。
まずは、市場調査をしなければいけない。
次にそれをするにあたって、顧客がそれに共感して「それであればお金を出す」
というように説得できる理念が大事であると分かった。
早急に取り組まなければいけない。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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平成26年(2014)【6月7日(土)】 本學OBによる講義/ 1部:大美賀章裕さん(2期生) 2部:後藤虎南さん(1期生)

●大美賀章裕さんの「小ずるい環境創造学」
ベンチャー大學では、自分たち学生はあくまで商品である、
ということを頭に置いておかねばならない。
講師の方がいらっしゃった場合には、その人の満足度を高めるようにする。
そのためには、付き合いにくい相手であってもどうすれば喜んでくれるのか、
満足度のポイントを探す。
例えば、相談されるとうれしいタイプ、与える代わりに何らかの見返りを
求めているように思われるタイプなどを見極める。
環境創造、すなわち自分に有利なように周りの人を動かすことは、
これからの社会を生き抜くうえで是非必要である。
お金が足りない時などに、相手を選んでしっかりプレゼンすれば、
気持ちよく出資してくれることも多い(体験談)
お勧めの本としては、ビル・ゲイツをトップの道へと歩ませることになった
「ザ・マスターキー」、また「蔦重の教え」がある。
新しい事業アイデアは、自分の好きなこと+何か、
特に昔なかったものや儲かりそうなもの、というように考えるのが良い。
●感じたこと
大美賀さんは、自分でも「牛耳ることが好き」と仰っていたように、
とにかく周りを巻き込んで自分のやりたいことを実現していくことが
得意な人なのだと感じた。
相手の喜ぶポイントを見つけ、そこに焦点を合わせて行動する。
その「ポイント」を見つけるのは簡単だというが、私にはなかなか難しい。
まずは、その相手がしゃべっている内容にどんなものが多いか、
以前林社長がおっしゃった「目、耳、感覚」のどのパターンに当てはまりそうか、
という観察から始めよう。
また、台湾で聞いてきた言葉「相手が出世できるように」という気持ちで
行動しよう、という事とも親和性を感じた。
見返りを期待するかしないか、その部分は異なるが、短期・長期どちらにおいても、
相手のために動くことがもっとできるようになりたいと改めて思った。
●後藤虎南さんによる講義
世の中には天然ものと養殖ものという2通りの人間がいて、
ベン大生は、結局様々なものを与えてもらって成長していくので
養殖ものである。
しかし、ビジネスの世界は天然ものの世界である。
そこで、自分の武器は何か、どう使うのか、ということを
しっかりしておかなければならない。
虎南さんの場合は、自分を表現できる企画力である、と教えて頂いた。
また、自分を鍛えることでは、自分を数値化してポイントを与えていくような
考え方も面白い。
ベン大生に1年で会員企業様からどれだけのお金が支払われているかを考える。
そのことを頭において、無駄にしないよう行動しなければならない。
虎南さんは、様々なイベント主催などを通して、企画力を鍛えるとともに
ベン大以外での人脈も広げてきた。
そして鹿児島では、男性農家限定の街コンや、文化祭において伝統文化と
ポップカルチャーの融合をテーマとしたイベントを開催するなど、
世間にインパクトを与える仕事を目指して活動してこられた。
歴史には、知識としての歴史、そして今とつながる歴史がある。
過去の人物、事件において、どんな苦労・成長・決断があったのか、
それを学ぶことが生きた歴史の学習となる。
そして過去を知るのは、未来を知るためである。
過去から受け継がれてきた歴史を、また未来へと受け継いでいくことが重要である。
●感じたこと
虎南さんは、新たな構想を打ち立て、かつそれを実現する能力が
非常に高い人なのだと感じた。
それには、本人も仰ったとおり、失敗経験の積み重ね、それを糧にして
どんどんイベントや勉強会を起こしていったことが根底にある。
自分で物事を起こしていけば、虎南さんのようにエネルギーに満ちた
ビジネスマンになれるのだ。また、自分でやったことの分だけ、
学びもまた大きいはずである。
ところで私の武器はいったい何なのか、と考えると、
多少得意と思われるのは論理的な思考といったところである。
まずは、これを生かして何が出来るのか、ということを意識して
日々の活動に取り組んでいきたい。
虎南さんと大美賀さんのお2人には、講義だけでなく
ビジネスのアイデアについても意見を頂くことが出来て、本当に嬉しかった。
音楽なら動画サイトでチャンネル・コミュニティを作り、
ライブ会場でバンドと仲良くなるなどできることは幾らでもある、
そのことに気づかせて頂けた。
自分から動く、このことをもっと実践していきたい。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●小ずるい環境創造學/大美賀章裕さん
基本的に「ベン大生は商品である」と考え、互いに協力し合い、
チームワークを高め合うことが大事だと感じた。
また、大美賀さんが商社の仕事の中で、上司に対して根回しなどをし、
自分の環境を良い方向に持って行っている事も、
これまでベン大学生時代の、経験と努力の結果だと感じました。
大美賀さんの行動する姿勢を、私も見習います。
●これまでのベンチャー大學/後藤虎南さん
ベンチャー大學在学中に自分の武器(特性)を見つけ、
それをどう使い、戦場(社会)で勝ち抜いていくのかを
身につけることが大事であると学びました。
また、ベンチャー大學で学ぶ歴史には、
今に生きる歴史と、知識としての歴史の2つがある。
その中の今に生きる歴史はとても重要であり、
今の成功している経営者は、過去の経営者から学んでいる部分がある。
その為、歴史を学ぶことは大切なことだと感じました。
ベン大在学中に、沢山の経験者の歴史から多くの事を吸収してゆきます。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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平成26年(2014)【6月6日(金)】 持込講義のための現地調査
●持ち込み講義のためのリサーチ
1. 陸軍中野学校跡の石碑
東京警察病院の敷地内にある。片隅の生け垣の奥に、大正時代に
のちの昭和天皇が訪れた時の記念碑とともにひっそりと建っている。
2. 旧中野刑務所の正門
赤レンガ造りの正門が、矯正施設にそのまま残されている。
結構きれいに残っており、どうしてこれがここに?という感じを受けた。
3. 北一輝の逮捕された場所
商店と住宅が混在する地区になっていたが、その事件があったことを示すものは何もなかった。
見学場所としては却下。
4. 中野ブロードウェイ
1階は喫茶店や服飾店など。
2階より上は、フィギュアショップやコスプレショップをはじめとするディープな店が並ぶ。
面白いものが見たければここ。
全体的に、見学するには少し地味な建造物が多かった。
歴史情報なども盛り込んでうまく面白そうに仕立てていくのが良いだろう。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●秋葉原リサーチ
【探索ルート】
・秋葉原UDXの東京アニメセンター、アキバ?インフォ
・キュアメイドカフェ(メイド喫茶の元祖①)
・芳林公園(滝沢馬琴住居跡と言われる)
・メイリッシュ(メイド喫茶の元祖②)
・神田明神
・まんだらけ、アニメイト、コスプレ専門店
●【気づき】
秋葉原は、意外とラーメン屋さんが多い。また、滝沢馬琴住居跡や平将門を祀った
神社があるなど、歴史的な建物があることが今回のリサーチで発見出来ました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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平成26年(2014)【6月5日(木)】 手帳術/横前淳子先生(ラジオパーソナリティ)&DJ学/横前忠幸先生(株式会社いと忠 代表取締役)

●『手帳學』(横前淳子先生)
・シンクロニシティ
直訳すると「共時性」という。分かりやすく言うと「意味のある偶然」である。
例えば、AさんがBさんの居ないところで悪口を言うと、あたかも
聞いたかのようにBさんが現れる、といったことである。
私自身も似た経験をしていたので、理解しやすかったです。
なぜ、こんなことが起きるのか、実際に調べようと思います。
・否定的な言葉
「~ない」というように、否定的な言葉を書いてしまうのは、
また同じ過ちを繰り返してしまうということを教わった。
否定的な言葉を使わずに完了形の肯定的な言葉を使うほうが良いことを
學ばせていただいた。
私自身も否定的な言葉を書いてしまうことが多いです。ですから
それを手帳に書き記して意識しなくても、肯定的な言葉を書けるぐらいになります。
・感謝の反対は当たり前
感謝の反対は?と聴かれて答えることが出来なかった。
日常で当たり前と感じている所(例えば、空気)に着目すると
違ったものを感じることができる。それは、新たな感性を磨くことに
つながると思い、もっと、色んなものに感謝を感じられる人間になります。
●「DJ學」(横前忠幸先生)
・DJ學とは
聴いている側にどのようにすれば、伝わるかということである。
これは、後にプレゼンテーション力が身に付くようになると教わった。
また、つかみと曲の順番が大切であることも教わった。これらは、
社会に出ると必ず必要なスキルなので、しっかりと身体に染み込ませます。
・ブリーフ&トランクス
特に、印象に残ったグループです。中でも、「はげのうた」は
聴いたことがありました。そして、音楽で笑うことはあまりないので
良い機会であったなと感じました。こんな、グループが増えてくるのも良いなと感じ、
面白いアーティストを自身でも探していきたいです。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●気づき
・手帳術/横前淳子先生
今まで私は、手帳というものとあまり関わりがなく、スケジュールを書き込むのも、
普通のメモ帳やスマートフォンのカレンダーを利用していました。
しかし、今回、手帳學を学び、そういうスマートフォンなどで打ち込むのではなく、
自分の手で手帳を書き込むことが、何よりも大切なことだと思いました。
さらに手帳に自分のこれからの目標や夢を書くことで、それがより明確になり、
7~8割くらいの手帳に書いた目標や夢が達成されたと聞き、とても驚きました。
これから私が手帳學を実践していく上で大切なことは、日々、感謝の気持ち
を忘れずに、どんな小さなことでも感謝の気持ちを忘れないこと。
また、書き込む時にネガティブではなく、ポジティブな気持ちで書くことで
自分の潜在意識と他の潜在意識がシンクロして自分の目標や夢を助けてくれる。
また、日本人は、よく否定形で目標や夢を書くことが多いので、
私もこれから、否定形ではなく肯定形で、手帳に自分の目標や夢を書くことを
心がけます。
・DJ學/横前忠幸社長
DJ學というものは、音楽をどのように紹介するか、また聞く人に
きちんと自分が思っていることが伝えられるかどうかが重要であり
このDJ學がうまく出来れば、プレゼン力が自分に身につけられる事を学んだ。
また、最近の音楽と昔の音楽では幅があるため、今も昔も
いろいろな音楽を聴けば、人間の幅も広がるということをお聞きしました。
人と音楽には密接な関わりがあり、音楽というものは1人の人生を
変えるだけでなく、世界中の言葉が通じない人達の人生をも変える力を持つ、
無限の可能性を持つものだと感じました。
講義の中で聴かせて頂いた音楽の中で、その印象が強いものは
さだまさしの曲でした。
彼の曲は歌詞の中に深い意味が込められていて、
社会的メッセージを音楽というものを通して伝えていると感じました。
今後も自分の人間的な幅を広げるため、様々な音楽を聴いてゆきます。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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平成26年(2014)【6月4日(水)】 リアル歴史学/呉正男先生(李登輝友の会理事・前信用組合横浜華銀理事長)

9:30 新聞アウトプット
2面【新幹線輸出に黄信号】
新幹線とからめて出来るビジネス
新幹線の特徴
3面【猛暑 消費に着火】
・外に出して消費を促すには
・それでも外に出たくない人には
6面【アフリカ投資拡大】
・アフリカに投資する狙いは
・アフリカ側の受ける恩恵は
11:00 昼休憩
12:00 呉正男先生による講義
・不運と幸運の青春時代、遅れたために日本にいることが出来た
・87歳、健康の秘訣
・奥様との出会い
・生き延びるために必要なことは、群れること
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●呉正男先生の講義
呉正男先生は、陳さんが偶然靖国神社の遊就館でお会いしたことで
お付き合いが始まったという。
横浜華銀でトップを務めた御年87歳になる台湾出身者。
87歳といってもお元気そのもので、この1年風邪を引いた覚えもないというほど。
毎週ジョギングやトレーニングを欠かさず、やりすぎないようにむしろ
セーブしているそうだ。日本軍人というのはやはり私たちとは別次元にいるのかもしれない…。
呉先生はお話の中で、何度も「一見不運に見えることのおかげで、
こうして日本で生きてこられた」ということを強調されていた。
呉さんの青春時代は、旧制中学の受験に失敗したことで日本に留学することになり、
特攻兵に志願したが容れられなかったことで戦死を免れた。終戦後、
ソ連に抑留されたことで中国の国共内戦や台湾の二・二八事件などの動乱に
巻き込まれずに済み、日本に帰国後大学に遅れて入ったことで
大陸に夢を求めて渡ることもなく、というようなことの積み重ねだったのだ。
そうであるから、彼は実はラッキーだったのだという。
物事はすべて捉え方次第といわれるが、呉先生のような
「運が良かった!」という見方を心がけることが、
活き活きと前を向いて成長していくために必要なのだと思う。
そうはいっても、戦中戦後の体験では生半可ではない苦しみを味わったのだが、
下宿先のおばさんやその親戚の女の子のことを思い出し、
「あの人に会うまで死んでたまるか!」という一心で乗り切って来られた。
他にも、呉さん自身が可愛がられるタイプで、周りの助けを得ながら
生き抜くことが出来たとも仰っていたが、根本にそういう「想い」を
強く持ち続けたこと、決して諦めなかったことを見習わなければならないと感じた。
呉さんは奥さんとの出会いや、当時珍しかったパチンコのアルバイトなどの
質問にも気さくに答えてくださった。
最後に、「群れること」すなわち友達をたくさん持つことが生き残る秘訣だ、
と教えて頂いた。困った時にお互い助け合えるような友をどんどん作っていくことも、
今後しっかりやっていこうと思う。
私がもし87歳まで生きることがあったら、この呉さんのように溌溂とした
87歳でありたい。その様に感じさせる方であった。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●呉正男先生による講義
・愛国少年
呉先生は、昭和19年の4月に陸軍特別幹部候補生を志願する。
呉先生は、実は斗六小学校で4年、5年、6年、高等科一年と4年間、
剣道をされていた。その時は既に活発な愛国少年(日本)となっていたといいます。
その当時から日本という国を好きでいたことに驚きました。私も他の国が好きと
思えるように一度は海外に短期間でも住んでみます。
・群れることが大事
呉先生の話の中に群れることは、人を成長させると仰っていました。
私なんかは特に人と群れることが不得意な性格なので、最初はどういうこと!?と
思いました。しかし、決して悪いことではなくて人とのコミュニケーションや
新しい情報を入手するなどの意味で言っていたのかな、思いました。それは、
私にとって必要なスキルである。なので、時として群れるようにしていきます。
・愛は生きる希望になる
呉先生は、終戦の時にソ連に抑留されました。そして、カザフスタンへ
連れてかれました。そこでは、労働力として働かされ苦しい思いをしました。
さらに、マラリアを発病。それでも、下宿先にいた女の子をふと思いだし、
もう一度会いたいというモチベーションでなんとか日本に帰ることができたと聴きました。
そんなお話しを聴くと、愛はもちろん、様々な欲求を常に持つだけでも生きる目的に
なるのだなと思う。そんな考え方を私もしていきます。
・幸運を感じられるのは不運を知ったから
呉先生は、中学受験を2回不合格となり、志願入隊して機上通信士になったが
ソ連に抑留され、国籍を詐称し5年遅れの復学等と決して幸運だけでなく、
多くの苦労を経験していることが結果として幸運に恵まれたのだと感じた。
要するに、苦難を乗り越えた人に幸運が与えられることなんだと思い、
このベン大で多くの苦労を経験して、ゆくゆくは私も幸運な人生と歩めるようにします。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●『強運な台湾人青春』
過去の不運な出来事も前向きに考えて、幸運だったと思って前向きな姿勢で
いることはなかなか真似できないことだと思いました。また、
シベリア抑留の際、諦めそうになった時に日本に居る寮の女性や女の子のことを
思い出して絶対にまた、会うことを夢見てシベリア抑留に耐えたという
ことを知り、つらい時でも諦めないければ物事はうまくいくのだと學びました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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