東京校の講義レポート

平成26年(2014)【9月6日(土)】 仕事楽/黒岩禅先生(株式会社佐藤商会 執行役員)

2014/09/06
●夢=目標と目的・ワクワク
講師の黒岩先生はまず、「最初に夢というのは何なのか?」を私達に問いかけられた。
目標や目的と夢の違いは、その中にワクワクがあるか否かが、1番の大きな違い。

嫌々やっている事はそれがどんなに大きな事でも、ただのノルマであり、
ワクワクしながらやっている事は、それがどんなに小さい事でも、それは夢である。

そして、夢を実現するための1番の近道は、「自分が応援される人間になる」ことである。
逆に出来ることなのに、やっていない人間が応援されない人間である。

要するに応援される人間とはエネルギーがあり、一緒に居たいと思われる人間
であり、応援されない人間は自分で限界を作ったり、否定語を使う人間のことである。

そして、仕事の場合でも、夢を持っている人は表情や語り方が変わるため、
業績が上がったりする効果もある。

黒岩先生がこのように世の中や周りのせいにせず、物事をポジティブに考えるように
なったのは、幼少期の新聞配達のアルバイトが影響されている。
黒岩先生は恵まれた家庭環境ではなく、父親から虐待を受けるという
過酷な環境で育った。そんな絶望の中で父親からやらされた新聞配達の
アルバイトから、今の生き方を見つけたのである。

そのアルバイトの中でポジティブに物事を考え、自分が変われば周りも良くなる
という今の生き方を見出したのである。

そして、最後に黒岩先生の今の夢は、講演をするきっかけを与えてくれた児童養護施設の子供に講演をし続けることだと仰りました。

そして、私が1番印象に残った言葉として、過去や学歴は変えられないが
未来と自分は変えることが出来るという言葉である。

周りのせいにしたりしていては、いつまでも自分を変えることは出来ないと
いうことであり、結局自分を変えることが出来るのは自分だけだと改めて思いました。

From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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●仕事楽
・1:1,6:1.6の2乗
何の法則かというと、「1」は怒られてやる人と「1.6」は、
納得してやる人、そして「1.6の2乗」は自発的にやる人である。

私はそれを聴いたとき「なるほど」と思ったと同時に、
「私はどこにいるんだろう」と思ったのだが、「1,6」であると感じた。
でも「1,6」でそのままいるよりか、その上の「1,6の2乗」を
今後、目指していくことが自分の成長につながると思うので、
これを機に自発的に自分が思ったことをやっていきます。

・言葉の変換
言葉の力って凄いと感じた。なぜか。それは、尊敬している人が
発言しているのと、そうでない人では丸っきり心の中に入ってくる度合いが
違うことに気づいた。さらに、同じ言葉でも言う人によって言葉の成分が変わり、
受けとる側の気持ちも変わることに気付かされた。本当にそれを知れるだけでも
禅先生には感謝しても言い切れない程の収穫であった。
言葉と感情が相手に思うように伝わることをしていきたい。

・感想
最後に、夢は何個持っても良いと禅先生に教えて頂いた。
それは長期的なものだけでなく、一日一日の中でも良いということだ。
それをすることによって、その日を過ごす上でのモチベーションが
普段より格段に変わることに気づいた。本当に感謝です。ありがとうございます。

From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●黒岩禅先生の仕事楽
・夢があるから顔晴れる!
人は大人になると、夢がなくなってしまうものである。
それでは、夢とは一体何なのか?
「~~がしたい」というのが目的、そのためにクリアする、具体的で日付・数値を
入れたものが目標。
そして、そこにワクワクが足されると「夢」となる(ワクワクしないものは「ノルマ」)。
自分や周りがワクワクする夢を持った時「頑張る」(=我慢する)ではなく
「顔晴る」ことが出来る。

・北風と太陽のマネジメント
仕事をする動機が「怒られたくないから」、「納得したから」、「自分から能動的に
やりたい」では、1:1.6:1.6の2乗の生産性の差が生まれる。
同時に、疲れやすさは3:1:1/3となる。
つまり、「怒られたくない」と「自分からやりたい」では、能率が実に23.04倍もの
差になってしまうのだ。
前者によって働かせるのが「北風のマネジメント」、後者が「太陽のマネジメント」である。

・夢は皆に叶えてもらうもの
夢は叶えるものではない。「叶えてもらう」ものである。
どんなに頑張ろうとも、周りの人々が応援してくれなければ夢が叶うことは無い。
だから、応援される人になる必要がある。
だが、「出来るのにやらない」人は応援されない。
自分の限界を10倍にして、エネルギー溢れる行動をとれば、感情がそれについてきて、
どんどん楽しくなる。

・新聞配達の教え
黒岩先生は、小学生の頃の新聞配達で、それまでの過酷な人生から抜け出す一筋の光をみた。
1、新聞配達「なんて」と思っている自分がいるだけである。
2、過去と他人は変えられない。自分が変われば世界も変わる。
3、手間を掛けなければ心は伝わらない。
こうしたことを新聞配達を続ける中で学び、実践していった。

・TSUTAYAの店長
黒岩先生は定時制高校を卒業後、TSUTAYAの店長として頭角を現し、伝説の店長と
呼ばれるまでになられた。
そして、マネージャーとして店長グランプリの最優秀店長を育て上げた。
しかし、そこには大きな失敗があった。
黒岩先生の部下の店長たちを厳しく叱責し続けた結果、「怒られたくない」から
働く北風のマネジメントとなっていた。
グランプリをとった店長は、喜ぶことは無く「黒岩さんに言われた通り
やっただけですから」と吐き捨てるように言った。
「いい店長になってほしい」という黒岩先生の想いは、実は(上司である
自分にとって)というカッコつきの、自分勝手なものだったのである。
この時、黒岩先生は太陽のマネジメントの必要性に気付くことになった。

・愛と夢とちょっぴりの勇気
太陽のマネジメントの基本原則。
愛とは関心を持つこと。例えば、同僚1人1人の名前をフルネームで書くことが
出来るだろうか。
名前を正確に覚えていることで、相手が嬉しいだけではなく、その相手への
接し方が変わるのである。
次に、夢とは感謝することである。感謝するからこそ、人は動いてくれるのである。
誕生日とは、産んでくれ育ててくれた「親」に感謝する日だ
(ここで黒岩先生から、9月生まれの受講者に葉書のサプライズ)。
なお、感謝の反対語は「当然」である。
最後に、「ちょっぴりの勇気」とは、1ミリずつでも毎日変えていくことである。
なぜ1ミリなのか。それは、大きく変えようとしてしまうと、大きく戻ろうとする力が働くからである。
特に、性格については、大人になってからでも変えられる部分がある。
社会的性格は、周りの人の影響で変わっていくから、どんどん積極的な人の輪の中に入っていくとよい。
そして役割的性格は、自らに役割を与えることで変えられる。自らのシナリオを、
文字として持っておくとスムーズにいく。

・黒岩先生の夢
黒岩先生自身はどんな夢を抱いているのか。
かつて自分が過ごした施設で、同じように未来に絶望してしまっている子供たちがいる。
その子供たちに、「大人になれば、世界はこんなに輝いているんだよ!」ということを伝えたい。
そして、死後、神様に次の人生を選んでよいと言われた時、もっと多くの人を救うために、
もう少しだけ辛い人生を選ばせてもらうのである。

●感じたこと
これほどまでに、一言一言が心に突き刺さってくるようなお話を、
かつて聞いたことがあっただろうか。
感情が揺り動かされ、もっと前向きに、楽しく生きようと思える3時間だった。
実体験から来る本物の言葉であるだけではなく、黒岩先生の伝え方も本当にうまいと感じた。
声の調子の使い分けもそうだし、皆で「ハイ!」と言い合う、サプライズイベントを
用意するなど、楽しく聞くための仕掛けがたくさん用意されていた。
演出によって、何倍も心に伝わるのだということがよく分かった。
そして黒岩先生のファンがいっぱいいる理由も。これを聞いてファンに
ならないほうがおかしい、というものだろう。今回の講義から学ぶべきことが
たくさん見つかった。まずは身近な人にありがとうを伝えることからやっていこう。

From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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