【平成25年2月19(火)】 『リアル現場学』井上幸彦先生(元警視庁警視総監) 『人脈学』井上吏司先生(井上電気株式会社 取締役社長)
●議事録
8時 西新宿の教室に集合。
「オウム真理教vs警察」の映像を鑑賞
9時 朝礼、清掃
9時30分 新聞アウトプット
3面 「訪日外国人 回復進む」
11面 「オンリーワン企業快走」
10時 井上元警視総監による講義
・縁の大切さ
就活時代、辞退した会社へきちんとご挨拶へ。
その方とのご縁がまだある。
・警察の教育方針
警察は特に自己責任が問われる。
もし、警察が何か悪いことをしたら、上司の責任が大きく問われる。
責任が大きい分、部下とも一緒に成長をしていく。
・今の若者の問題点
自分の言葉で言えない。
→相手の心に火をつけよ。そのために、言語明瞭にし、明確に伝えよ。
言葉には重みがあっても、堂々と話せ。
井上先生の尊敬する人は、テキストを見ずに、自分の言葉で話していた。
井上先生流、三惚れ
・仕事に惚れろ
・任地に惚れろ
・女房に惚れろ
・パワハラ
→上司が特定の人に対し、いばること。
今の上司には責任がないから起こること。
厳しい教育は必要だが、
いばるとは違う。
自分を磨くのに大切なこと
・知識・・・幅広く学ぶ。本をよむ。
・見識・・・まず、見ろ。
・胆識・・・行動せよ。
武道において、大切なのは「胆力」。のまれるな。
部下に教えていたこととして
・逃げるな
・避けるな→受け止めろ
・諦めるな→たたかえ
物事を客観的に見る
→真実が分かる。
自分の行動に対しこれでいいのかと常に問いかける。
→客観のクセづけをする。
山本五十六の言葉(短歌)
・やってみて
いってきかせて
させてみせ
ほめてやらねば
人は動かじ
→山本五十六の育成方法だ。
実際に見本を見せて、実践をさせる。
・話し合い
耳を傾け
承認し
任せてやらねば
人は育たず
→上司は部下の意見も聞く必要がある。
他の意見も取り入れ、信頼せよ。
・やっている
姿を感謝で
見守って
信頼せねば
人は育たず
オウム真理教は、最初、ヨガの教室だった。
それが大きくなり組織化し、宗教化し、成り上がった。
仮谷清志さん拉致事件があったから
警察はオウムと対決するきっかけができた。
何故、オウムがサリン事件を起こしたか。
→オウムの情報力は、凄いものだった。
地下鉄サリン事件は、警視庁の膝元で起こった。
→警視庁が機能しなくなることを狙った。
その時は警視庁に対して
電話やFAXでの応援がたくさん来ていた。「よろしく頼むよ」と。
オウム真理教の組織は非常に大きい
→侮れない。
→警視庁全員体制で取り組んだ。4万4千人にものぼる。
オウム信者を逮捕できたのも結集の成果である。
逮捕後の会見は、普通は課長クラスの人がするのだが、
その時は責任者の井上元警視総監自らが会見に臨んだ。
そこでやったのは、情報を正確に伝えること。
それも、サリンは全て回収したという
確かな情報だ。
今の社会、事件の情報を隠すことが多くなってきているが、
いずればれることである。
あいまいにせず、的確に伝えることが大切である。
12時 休憩
井上社長にサンドイッチをご馳走していただく。
13時 井上吏司社長による講義
全員のハガキと会食の報告。
詳しい記録は、割愛します。
はがき(返信)をもらったときの感想を
一人ずつ発表。
『人脈学』
本日は元警視総監の井上幸彦さんの講義を学ばせていただきました。
井上さんの過去のお話しや現役時代のお話を聞かせて頂きました。
話の内容で人材育成について教えていただき、
経営者や幹部の人が聞いて学ぶようなことを教えていただき、
こんな凄い話を聞けて、自分もこのような人になりたいと感じました。
逃げてはだめ、全員の名前・特徴を覚える、
「言葉は自分の意志が伝わらないと意味が無い」言語明瞭、
と教えていただきました。最近の新聞アウトプットでも記事のまま読んだり
発表していたのでもっと自分の言葉で何が伝えたいのか熱意を持つようにします。
また部下に対しての接し方で、
山本五十六の
「やって見て言って聞かせてさせてみて褒めてやらねば人は動かじ」
という言葉があると教えていただきました。
自分には部下などおりませんが、アルバイト先などで
よく言われるだけで、やらせてもらえないときがありそれだと身についておりませんでした。
やはりやらせる、やらしてもらうことが大切だと感じました。
井上吏司社長は最後の講義でした。
これまでのハガキの成果を発表しましたが、他の人より少なかったのでまだまだ習慣に
していかないといけないなと感じました。
3月の29日に会食を企画させていただけることになったのでそれを頑張ります!
今までの受けた恩に対して僅かですが今出来ることから返してゆきます!
あと早朝にDVDを用意していただきありがたいです。
オウム真理教のことが分かり講義のことが頭に入り安かったです。
From:渡辺寛高(広島県出身、尾道大学卒)JVU4期生
《オンリーワン》
本日の新聞アウトプットで、
「オンリーワン」の企業が強いという記事が取り上げられ、
今元さんに解説もしていただきました。
ナンバーワンの企業以外で生き残っていける企業には、
何らかのオンリーワンの要素があります。
これは企業だけでなく、他のグループや、個人にも当てはまると感じました。
自分や相手のオンリーワンだと言える所は何かと意識しながら見ることで、
漠然と見るよりも焦点が定まります。
どのような事業でも、全くライバルのいない事業でもなければ、
最初からナンバーワンということはない、というお話は、
確かにその通りだと感じました。
価格や見た目、品質、サービスなど、
ビジネスを発展させていくための着眼点は様々だと思います。
それらの着眼点を改善して最終的にはナンバーワンを目指すとしても、
まずは他にない存在にどのようにしてなるかが目的になると、本日学びました。
井上幸彦先生
《リーダーに求められるものとは》
本日は、元警視総監の井上幸彦先生に、講義をしていただきました。
井上先生はオウム真理教による地下鉄サリン事件が起こった時の警視総監で、
オウム事件の対応と捜査の指揮を取られました。
本日は特に、井上先生の経験されたことを元に、
組織のリーダーに何が必要か、学びました。
特に、目的を明瞭に伝えることと、逃げないことの2点が印象に残りました。
井上先生は実際に講義のなかで、分かりやすい話し方をされ、「三惚れ」や、
「知識・見識・胆識」など、特に印象に残るフレーズを活用されていました。
私は、聞き取りづらい話し方をしてしまっています。
どれほど正しいことでも正確に伝わらなければ意味がないので、改善します。
また、人望のあるリーダーは責任から逃げず、
必要な時には果断に決断しなければならならないということを学びました。
言い訳をして尾を引くのではなく、
失敗や敗北を潔く認めることも、意識しなければならないことです。
このようなことは、そのような立場になったときに、
簡単に出来ることではありません。
リーダーではなくても、日頃から心がけなければならないと感じました。
井上吏司社長「人脈学」
《継続と貢献》
本日は、井上吏司社長の人脈学の最終講義でした。
井上社長には、この一年間講義をしていただき、
多くの方と、長く続く良い人間関係をつくるためには何が必要か学びました。
実際に、本日の井上幸彦先生のような著名な方々をご紹介いただき、
井上社長の人脈の広さと深さを実感しました。
そして、その井上社長の幅広い人脈を通して、
私たち学生も学ばせていただきました。
人脈というものは、周りの人も巻き込んで影響を与えると実感しました。
返事など、目に見えた結果がすぐに出なくても、
コツコツとやり続ければ、やがて大きなものを得られる、
願った夢は必ず叶うということを、井上社長ご自身がされてきました。
まずは、学んだことを実行して、継続していきます。
メールより手紙で、年賀や暑中見舞い以外でなど、他の人がやらず、
相手が喜んでくれることを考えて、特に継続していきます。
From:野田貴生(山梨県出身、都留文科大学卒)JVU4期生
・自分に問いかける
井上元警視総監のお話の中で、警察は真実を確実に捉えなければならない。
また、正しい選択を行わなければならない。
そのために、「これでいいのか」と自分に問いかけていたということを仰っていた。
「これでいいのか」と考えることで、別の方法や考え方はないかと探り、
一辺倒な選択にならず、より最良な方法になる。
・人脈学
本日は井上社長の最終講義。
井上社長は講義の度に様々な方を連れてきてくださり、色々な話を聞かせていただいた。
人脈の広い井上社長だからこそなのかもしれないが、
縁を広げる、縁を繋げることを井上社長には教わった。
その主たるものが手紙である。
インターネットが広がって、メールが当たり前になった時代だからこそ、
手書きの手紙を送ると、相手の印象に残る。
手紙を受け取って、嫌に思う人はいない。
手紙を書くのは手間がかかって面倒であるかもしれないが、
自分のためにも書き続けるようにする。
・自分の言葉で話す
新聞アウトプットの時に今元さんが、そして、井上元警視総監も
自分の言葉で話すことの重要性を教えていただいた。
書いてあること、人から聞いたことをそのまま話しても相手の心に響かない。
自分の言葉で話すということはその人が理解して落とし込んでいるからこそ
自分の言葉で話すことができる。
そうしたら話に深さやリアリティが出てきて相手の心に届く。
自分の経験から自分の言葉で話すようにする。
From:松田崇義(千葉県出身、慶應義塾大学卒)JVU4期生