東京校の講義レポート

平成26年(2014)【12月10日(水)】 教育問題を考える/高瀬拓士先生(株式会社日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)

2014/12/10 22:08:05
●思い出と夢を与える教育を
受験秀才は必要ない、ということで、「いい大学」や「いい就職」と
世間一般に言われるものは一体何なのか?と疑問を投げていただいた。
そもそも教育とは何か?
このことを真剣に問うことが、特に今の保護者たちには欠けているという。
それは、自分たちの社会をどうしたいのか?という問いでもある。
勉強とは、自分に分からないことを分かるようになるために学ぶということである。
それは初体験でわからないことばかりの社会に出ても、分からないことを分かるようになるための基礎力をつけるということでもある。
決して、自分に出来ることだけをやっていても成長しない。

高瀬先生は、貧しい幼少期を過ごし、進学を考えた時に初めて、学校に行くためには
お金がかかり親に苦労させるということに気付かされたそうだ。
しかし、大変に努力を積み重ねたこと、そして巡り合わせによって、
日立に就職したのち社内教育で高等教育を受け、最終的には大学院で学ぶ機会まで得たということである。
そうした経験から、金があれば子どもは勉強するのか?
貧しいことはむしろ、喜ぶチャンスが多い、ということではないか?と考えられたそうだ。

高瀬先生が理想とする生き方は、「思い出を残しながら、常に夢をもって生きる」ことである。
思い出は自分の生きた証であり、困難に挑戦した分だけ残るものである。
そして、夢は生きる力だ。
すると、子供たちがこの2つを持って生きて行けるような基礎力をつけるのが、教育のあるべき姿なのではないか。
学歴とか偏差値とか、そういうものにすがるのではなく、思い出を子供たちに与えられる教育をすべきだ、と私も思う。
学校教育としてそれをするには簡単にはいかないのかもしれない。
だが、私はせめて自分の子供には、思い出と夢のある人生を歩めるように、
たくさんチャンスをあげて育てていきたい、と感じた。

From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●そもそも良い学校、良い会社とは何なのか?
その基準は曖昧で、東大に入学する・大企業に就職するなど答える人が多い事が
今の日本の現状だ。
しかし、今の時代、大学生というのがファッションだと勘違いしている学生が多い。
私もそんな学生の1人だった。

ただ卒業するための単位を取るだけで勉強をしていた。
確かに経済格差はあるがそこで不満を言うよりも与えられた環境をいかに
活用するかの方が重要である。
要するに勉強は分からない事を分かるようになったり、知らない事を教わる事が
本来の勉強であり、点数だけで評価されるのは勉強ではないのである。

高瀬先生の生きがいの源泉は思い出と夢である。
思い出は生きた証、夢は生きる力だと仰っていた高瀬先生は歳をとった今でも生き生きとされていた。
私も年をとっても生き生きとしていられるように、高瀬先生が投げかけられた
『幸せとは何か?』についてを考えることから始めていきたい。

From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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●環境が変える社会に
・考える力を失う子どもたち
現在の学校教育は、子どもに考える力をなくすようなシステムになりつつある。
例えば、受験のための勉強になってしまっている点である。

近年、良い高校・大学へ入学すれば、将来は安定すると言われてきた。
しかし、ここ最近では決してそんなことはない。
東大卒の人でもリストラをされる時代であるからだ。
そのように考えると、どんなに良い学校、大企業に勤めたとしても
人間の本来の幸せは見つけられない。それならば、いっそのこと
子どもたちにどんな教育をするべきなのか?
それは、自分で何かを考える力を付けることである。

受験のためや試験のための勉強ではなく、根本的に勉強は一体
何のためにするものなのかを考えることが大切だ。
私も振り返ると、結局何のための勉強であったのかはわからない。
そんな分からない人にもまだチャンスがある。それは企業に入り、
その中で成長していくことである。高瀬先生は企業が社会人としての教育をしていく
責任があると仰っていた。私もそれが現段階で唯一の対策になると思う。
これからの子どもたちに、自分が正しいと思う意見を言う環境にしていく
ことが私たち大人のするべきことである。

From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●気付き
今回、高瀬先生の第3回目の講義で、教育問題について熱弁して下さった。
現代の教育は、たった一つの答えが用意された試験問題で、その答えを見つけた量の多少で成績評価をする為、子どもが考える力を鍛えなくなった。その結果、考える力が育たず、未経験を避ける大人が誕生してしまう、という現実だ。

確かに私が小学校の頃から振り返ると決められたレールを走っていたような気がする。
苦手なことを避けて、無難な道を歩んでいたのが事実だった。
その結果、わからないことをすぐ聞いてしまうことが習慣化された。
そして日本ベンチャー大學に入学出来たことが
私にとって「挑戦すること」を許可された証だった。

From:鈴木駿介@東京校6期生(神奈川県出身、国士舘大学卒)
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