【平成24年11月17日(土)】 『営業学』 渡辺一智先生(セコム株式会社 広島統括支社 営業開発担当部長)

●1日の流れ
・朝礼
・渡辺一智先生(セコム株式会社 広島統括支社 営業開発担当部長)による講義
●気づき
・営業職の心得
営業をしていて50軒に1軒程度しか
いい話がないということが多い。
営業活動の中で失敗を何度も経験することはつきものであるが、
とにかく前を向いて行動することが重要で、
逃げ道を作ったり、そっぽを向くようなことをしてはならない。
自分の中の「やる気」というものは誰からも
盗まれることはないので、「やる気」だけは
保持し続けることができる。
「不正はいつか必ず暴かれる」という心構えを持ち、
常に正しいことをしていくことによって、
成功のチャンスが巡ってくるようになる。
「お客様のために○○する」、
「社会貢献のために○○をする」というのはきれいごとで、
実際は営業の実績を上げていけば、
自分にとって有利にはたらくという考え方を大切にしていくことが重要。
お客様に断られてから本当の営業が始まる。
一旦は断られるかもしれないが、定期的に、
継続して訪問すれば契約を結んでくださることが多い。
つまり、お客様とのタイミングが合いさえすれば、
契約が高い確率で結ばれるのである。
営業マンは会社のフロントラインに立つ存在であるので、
様々な情報を得られるポジションであり、
ある意味で社長のような役割を担っているということを
意識しなければならない。
そして、営業マンは外に対して営業活動をするだけではなく、
内に対して、つまり、社内に対しても改良点、企画提案を行わなければならない。
・「時は金なり(Time is money)」
自分の時間を大切にすることで、人の時間も大切にできるようになる。
気づいたらすぐ行動に移すということが
「自分の時間を大切にする=人の時間を大切にする」ということに繋がる。
例えば、お客様からメールが送られて来ているのを
知っているにもかかわらず、「後でいいや」と
先延ばしにすることで、お客様の時間を無駄にすることになる。
つまり、どんなことに対しても、
先手必勝の気持ちを持つことが大切なのである。
ビジネスの場では「忙しい奴に仕事を任せろ」とよく言われる。
仕事をするときには「スピード感」が重要なのである。
スピード感を持って仕事をしていれば、
他の人を振り切って物事を進めることができる。
一方で、スピード感のない人は他の人に取り残され、
どんどん仕事を取られていく。
私も前者のようにスピード感を持って
仕事ができる社会人になりたい。
●全体の感想
渡辺一智先生はトップクラスの営業成績を残した実績のある方だったので、
話に説得力があり、多くの成功体験談や失敗体験談から
得られるものがたくさんありました。
今まで講義してくださった方々もおっしゃっていたように、
仕事をする上で大切なことは失敗しても下を向かないということである。
前向きな姿勢を保ち続けることが、
経営者になる一つの条件ではないかと感じた。
From:山本健勝(広島修道大学4年)@JVU広島校1期生

○気づき
・「念ずれば花開く」
仕事は自分が向いている方向に進む。
同じ境遇に置かれた人でも、
人や環境のせいにしていては成長しない。
どんな状況下でも目標を見据え、
それに向けてたゆまずアプローチを続けなければ成功はない。
また成果が上がらないときに、
せっかく手をさしのべてもらっても気づけなくなる。
心のベクトルを会社の意向に合わせる必要がある。
そのためには会社のこと、経営者のこと、社会の出来事などを
しっかり勉強し、会社の「こうしたい」を捕らえなければならない。
そして会社の「こうしたい」の実現に向かって努力すればよい。
・「to do good」ではなく「to be good」
自分の努力や人間性などの総合力が氷山だとすると、
売り上げなど目に見える結果として現れるのは、
海面上に出ている部分だけだ。
氷山のおよそ8割が海面下にあり、見える部分だけ大きくしようとしても、
大きくなったぶん沈むし、海面上の面積は小さいのでたいした効果はない。
上に盛るやりかたが「to do good」で、基礎を大きくして、
全体を浮かび上がらせていくのは「to be good」だ。
「to do good」はごまかしのやり方で、営業の本質ではない。
本当にすばらしい営業力とは、
「この人にならだまされてもいい」とまで相手に思わせる人間性だ。
・「断られてから営業が始まる」
どんな商談にもタイミングというものがある。
営業がいくらがんばっても、タイミングの壁を越えるのは難しい。
よい顧客になると判断したなら、継続して訪問する。
そういった地道さで相手に対して誠意を伝え、信頼関係を築く。
本当に相手のことを思い、しっかりとしたビジョンを提案できる
「オールO.K.」な営業を目指さねばならない。
そうした営業をしていれば、相手にニーズや余裕が生まれたときに仕事をいただける。
・「時間を制する」
忙しい人に仕事は回ってくる。
忙しいほうが、仕事にスピードが生まれる。
時は金なりで、仕事を早く注文どおりに仕上げられる人というのは
会社からすると費用対効果が高く、
相手にとってもすぐに対応することが信頼につながる。
するとより多くの契約が取れるようになり、
仕事のスピードも上がっていく。良い循環が起こる。
・「誠意」
商品を購入してくださったお客様は、
支払った金額に関係なく、自分を信頼して契約してくださっている。
あまねく感謝の意を伝え、アフターフォローも
抜かりなくやらなければならない。
クレームは絶対に起こしてはいけないが、
万が一クレームがあった場合には、
自分の落ち度に関係なく、雨の中でも
土下座して謝罪するくらいの誠意が必要だ。
自分を信頼してくださったお客様に
「裏切られた」と思わせてはいけない。
お客様がほかのお客様を紹介してくださることがあるが、
「裏切られた」と思われればそれまでだ。
○実行すること
気づいたときに、すぐやる
○感想
「今日の授業は理解できないかもしれないし、
毒にもなりえる」と渡辺先生はおっしゃった。
渡辺先生が授業中にさまざまな質問を
投げかけてくださったのは、どういう話し方をすれば
意図する内容が、間違わず伝わるのかを探っておられたのではないか。
私も相手に合わせた話し方について、
もっと勉強しなければならないと感じた。
From:河本将治(広島大学4年)@JVU広島校1期生
【平成24年11月10日(土)】 『経営参謀学』 村上弘基先生 (税理士法人 長谷川会計 常務)

【1日の流れ】
10:00~11:00 朝礼/新聞アウトプット
12:00~15:15 村上弘基先生(税理士法人長谷川会計 常務)による『経営参謀学』
終礼
○講義の気づき
≪数字に強くなろう!≫
スーパーで 「本日は5%引き」と「100人中5人はタダ」というのは、
よく考えてみると同じ意味になるのである。
また、「○○1000mg配合」と書いてあると、
とてつもなく入っているように感じるが、
実際、考えてみると、たいして入ってないのである。
数字に対して何の疑問も持たず、受け入れてしまえば、
ときに失敗したり勘違いしたりすることがあるので、
冷静に数字を見ていく必要があると感じた。
≪「変えられるもの」と「変えられないもの」≫
「変えられないもの」は過去と他人で、「変えられるもの」は未来と自分である。
他人にいくら口だけで言っても行動や考え方は変わらないことが多い。
過去にいくら言及しても何も始まらない。
未来に対して行動、発言をしていくことで今を変えることができるし、
自分というものは意識次第で変われる可能性が残されており、
自分が良い方向へ変われば、自然と周りの人もついてきてくれる。
自分を変えていくためには、本を読むということだけではなく、
様々な人と出会い、話をすることが重要であるということが理解でき、
ベンチャー大學を通して実践していきます。
≪お金とは…≫
お金とは「目的」ではなく「手段」であるという言葉を教わった。
また、「健康になること」を目的にする人が多いが、
実際は、「健康だから○○をしたい」というように
○○の部分が重要であると理解した。
お金に関しても同じで、お金を稼いで
何がしたいのかを考えないと意味がないのである。
私は今までお金をできるだけ貯めることが大切であると考えていたが、
お金を貯めて何がしたいのかをあまり考えていなかった。
自己投資に使うお金は惜しまず、積極的に使った方がいいと教わったので、
今後は自己投資のためにお金を貯め、使っていきたい。
○全体の感想
村上弘基先生の話から、常に目的意識を持ち、
人と積極的に関わる行動力が大事であると痛感した。
簿記にしても税理士や銀行員になる人しかやらないというのではなく、
全ての働く人が勉強し、数字に強くなることが大切なのではないか。
様々な人と積極的に関わることのできる
ベンチャー大學の重要性を再確認する機会となった。
From:山本健勝(広島修道大学4年)@JVU広島校1期生

●本日の気づき
◇「数字」に強くなれ!
本日の講義の初めから終わりまで
ずっと仰っていたキーワードのひとつ。
講義冒頭の、「本日は5%引き」と「100人中5人はタダ」が
ほぼ一緒だということにすら気づかなかった私にとって、
正直、自分一人に向かって言われているのではないか、と思うほどだった。
何かを説明するとき、論文を書くときも、
「少し」「けっこう」などの表現は曖昧で、
各人の判断基準によって変わってしまうため、
嫌われるし、数字を使う方が分かりやすい。
私は、そのような曖昧表現を日頃から多用しているため、
これを機に治さなければと、強く感じた。
これまでは、分からなくても「学生だから」と許容されていたが、社会人はそうはいかない。
分からないことで、人格を評価されたり仕事にも影響が出てくる。
それらの観点からも、「数字」を知らねば生きていけない、と考えさせられる。
海外の学生は、経営者を目指す前に参謀(CFO)を目指すという。
経済や政治、貿易や技術でも、数字は巨大な情報力を有し、
大きな決定根拠でもある。それを知り尽くせば恐いものはないだろう。
「数字」は万国共通なので、 「数字」が読める人は世界でも強いだろうと、
とてつもなく数字に弱い私には思える。
複式簿記を発明してくれたダヴィンチさんに感謝と敬意を表し、
絶対に「数字」に強くなってみせる!
◇「お金」とは・・・?
先生が仰っていたのは、
①モノではなく情報 ②目的ではなく手段 ③色をつける(≒役目を与える)
なかでも、特に印象的だったのは、
「お金を増やして、あなたは何がやりたいのか?」ということ。
経営者の中には、お金を増やすことが目的になっていて、その先、どう使う/何に使う、という明確な答えがない方がいる。
所詮、お金(日本円)は、日本が破綻してしまえば価値がなくなる。
死んでしまっても、使い道がない。
だからこそ、お金は絶対的なものではなく、
お金で人生を棒に振ってはいけない。というお言葉が際立って聞こえた。
これを聞いて思うのは、お金は使われるものではなく、
使ってやるもの、だということ。(お酒と一緒だ)
価値を持った情報なら、その価値があるときに使って、
それを使って、お金という価値(情報)に頼ったり
左右されずに生きていける人間性を培いたい。
また、こういった話は、お金に限ったことではない。
「ダイエットしたい」から「○○に入社したい」に至るまで、
目的が手段になってしまうことは間々ある。
そのため、いつでも「自分は何がしたいのか、
どうしてそれをしたいと思ったのか」を明確にしておかねばならないと感じた。
◇失敗で自分を責めない
講義前の余談でお話されていたことだが、
失敗は、成功への気づきを与えてくれるもので、学ぶことは多く、
「人生で失敗はない」と、仰っていた。
確かに、失敗を「失敗」と思わなければ「失敗」ではないし、
一度も失敗せずに生きていける人などいない。
また、「失敗した」と思うことで、脳が拒絶するようになり、
逆に成長が止まってしまうことのことだ。
これまで、失敗することはいけないことなのだと、
頭のどこかで思っていた自分がいた。
私が頑固なのは、もしかしたらこれに起因しているのかもしれない。
「失敗を恐れない=素直に心を開く」ことで、
もっと自分を成長させたいと、今は素直に思える。
これからは、失敗しても素直に謝ったり、意見を受け入れられる人でありたい。
●今後実践すること
・会計、簿記について学ぶ
→『もっと右脳でわかる!会計力トレーニング2010-2011』を読んで勉強!
「数字に強く」なる!
卒業するまでに、「数字」を聞いて、
会社の各事業規模の概要を把握できるようにする。
・人生設計を、今日からもう一度考え直す
たちまち、「自分のしたいこと」を、
いつまでに・どんなかたちで実現させたいかを挙げ、
それを実行できるよう、行動する!
●全体の感想
村上先生にお会いするのは二度目だったが、前回(出版記念パーティ)よりも、
本日の方が身近に感じられ、気さくで素直でお優しい方だと知った。
またお一人、素敵な方と知り合うことができ、とても嬉しくなった。
お話の内容は、銀行の役割だけでなく、経理や簿記(複式簿記)など、
初めて聞くことが多く、「?」が沢山出てきたが、
村上先生が丁寧にご説明してくださり、分かりやすく「イメージ」もしやすかった。
これまで、あえて「数字」を遠ざけて生きてきたが、
本日のお話を聞いて、「数字からは逃れられない」と危機感を感じた。
今からでも、正面から向き合って、「数字」に舐められないように生きたい。
・・・それが、私の中に「普通」を生むことも期待する。
From:横澤彩子(広島大学大学院2年)@JVU広島校1期生

□本日の気づき
村上先生は出向で税理士事務所にいらっしゃるが、
広島銀行の行員とのことだった。
私も来年から銀行員として働くので、
入行前に村上先生からお話を聞かせていただけたことは
たいへん良い勉強になった。
また今までの授業では様々な経営者の方々から
経営哲学などについてお話をしていただき、
そこから勉強させていただくことが多かった。
今回の授業では現場での実務や、村上先生が
私たちに知っておいてほしいことに重点をおいて
お話をしてくださったので、具体的に
今後していかなければいけないことが分かりやすかった。
村上先生は「直感ほど鋭いものはない」とおっしゃっていたが、
授業は論理的で、数字や理由をつけて丁寧に説明してくださった。
多くの経営者の方々とお話をされるなかで、
ロジカルシンキングと、それを超えた
直感の大切さを感じられたのだろう。
仕事で「この人は素晴らしい」と感じられる人に出会ったとき、
その人の参謀として活躍できるよう、
学生時代からさまざまな事に興味を持ち、
多くの人に出会い、自分のゴールを早く見つけたいと思う。
□実行すること
山田真哉さんの本を読む
□感想
岡崎社長と依田さんにどんな講義を受けたいかと
以前、聞かれた際に、金融系の先生に
現場のお話が聞きたいと言ったことがあった。
そのことをこんなに早く実現してくださり、本当に嬉しかった。
社会人になって仕事をしていく中で、
こういう仕事ができる人間になりたいと思った。
From:河本将治(広島大学4年)@JVU広島校1期生